世界が融合するオージーグルメ
今、食通の間でオーストラリアに注目が集まっている。その理由は、まず食材が豊富なこと。さらに、世界から移民が集まるオーストラリアでは、各国の最先端の技を生かした味が楽しめることだ。料理に華を添えるのは、地元産の極上ワイン。まさに、ここはグルメ垂涎の国なのである。
西オーストラリアパース近郊でワイナリークルーズ
濃厚で豊か、ルビーのような深い色合いの赤。きりりとした辛口ですっきりとした味わいの白。実はオーストラリアワインの歴史は、200年を超える。各国でのワインコンペティションでも数多く賞を受賞するなど、クオリティの高さも折り紙付き。世界が注目するワイン大国なのだ。
なかでも、温暖な気候と太陽の光を豊富に浴びた土壌に恵まれているのが西オーストラリア州のワイナリー。スワン・バレーやマーガレット・リバーといった世界的に有名なワイン生産地もここに。おすすめはフルーティな白が特徴的なスワン・バレー。パースからスワン川をクルーズしながらワイナリーを巡るツアーも組まれている。(スワン・バレー・ワイナリークルーズ TEL:08-9325-3341)
ゆらり、船に揺られながらワインテイスティングしていると渓谷沿いに30を超えるワイナリーが。古きよき町並みと溶け合い、ときに馬車も行き交う。名ワイナリーのひとつ「ホートン・ワインズ」(TEL:08-9274-9540)では、ワインの製造過程の見学ができ、もちろんテイスティングも可能。併設のレストランも上質この上ない。ゆるやかに流れる時の中で、ワイン三昧。ここには、そんな贅沢な旅が待っている。
スワン・バレーは西オーストラリア州で最も古いワイン生産地
ホートン・ワインズなど有名ワイナリーを巡るワインクルーズ
- 西オーストラリアの人気都市 パースへ行こう
ケアンズで味わう本場のネイティブ・オーストラリア料理
ワニやカンガルーの肉と聞くと、驚いてしまう人もいるかもしれない。けれど、一度口にすれば、その滋味あふれる味わいに脱帽。皆、リピーターになってしまうのだ。
ネイティブ・オーストラリア料理とは、もともとアボリジニが昔から食材としていた植物や動物などの料理、ブッシュ・フードから生まれたもの。あっさりとしたワニ、低脂肪で高たんぱくのカンガルー、濃厚な味わいのエミューなどの肉、淡白な味わいのバラマンディや身がたっぷり詰まったマッドクラブをはじめとした魚介、そしてカラフルな木の実やハーブ。このヘルシーな食材を、フレンチ、イタリアン、中国など、世界の料理を手がけるシェフたちが、新しいオーストラリア料理として現代に蘇らせたのだ。
各地で見られるネイティブ・オーストラリア料理だが、特にクイーンズランド州のケアンズとその周辺の町にレストランが集まる。クロコダイルやカンガルーなら「ダンディーズ」(TEL:07-4051-0399)、シーフードは「カニーズ」(TEL:07-4051-1550)なら、まず間違いない味に出会える。古くて新しいオーストラリア料理、ぜひお試しを。
意外にクセもなく淡白な味わいのクロコダイル
バラマンディは高級料理にも用いられるオーストラリアを代表する魚
- 大自然の残るリゾート都市 ケアンズに行こう
シドニー発! カリスマシェフのレストランで堪能するモダンオーストラリア料理
ひと昔前、食通と呼ばれる人々はオーストラリアの料理に対してあまり関心を寄せていなかった。しかし、今や状況は一変した。シドニーはニューヨーク、パリに迫るグルメ都市へと変貌を遂げたのである。
その進化が結実したものがモダンオーストラリア料理である。オーストラリアならではの豊富な食材を、世界各地の調理法をフュージョンして仕上げた料理。オーストラリアならではの移民文化が作り出した新感覚のキュイジーヌである。そして、ここから数々のスターシェフが生まれている。たとえば「テツヤズ」(TEL:02-9267-2900)の和久田哲也シェフ。フレンチをベースに和を取り入れた斬新なスタイルは、今、南半球で最も予約が取れない店といわれるのもうなずける味、美しさである。「ロックプール」(TEL:02-9252-1888)のニール・ペリーシェフは、ヨーロッパやアジアの味をミックスし繊細に表現。世界が最も注目するシェフのひとりである。
この味、グルメやオージーばかりに独占させておくわけにはいかない。甘美なるモダンオーストラリア料理店、予約を入れてでもぜひ訪れて欲しい。
フレンチのビストロがベースのモダンオーストラリア料理
オーストラリアをリードするニール・ペリーシェフの料理
- モダンオーストラリア シドニーに行こう