1841年から続く歴史ある屋外市場 “セントラルの生鮮市場”


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  情報更新日:2008/04/21
 

香港・香港・ショッピングの海外ガイド記事


行き先:
香港香港
旅行テーマ:
ショッピング
掲載日:
2008/04/21

ABガイド:宮 江梨子

【香港のABガイド】 宮 江梨子
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香港在住。本業の傍ら、フットワークの軽さで色んな香港情報を発信しているフリーランスライター。香港に長居をするつもりはなかったのに、いつの間にやら気付けば5年。「旅人」からすっかり「住人」になってしまったものの、いつまでも新鮮な視線を忘れず、香港の魅力をお届けしていきたい。

1841年から続く歴史ある屋外市場 “セントラルの生鮮市場”

セントラルの屋外生鮮市場。色とりどりの食べ物、光と影、生き生きとした表情の人々。ここは写真好きにとっては格好の写真スポット セントラルの屋外生鮮市場。色とりどりの食べ物、光と影、生き生きとした表情の人々。ここは写真好きにとっては格好の写真スポット

今の姿を見ておきたい、セントラルの生鮮市場

香港島セントラルのど真ん中、Peel Street、Graham Street、Gage Streetの路地沿いに広がる屋外市場。ここは果物、野菜、肉や魚などを売る生鮮市場なのですが、1841年から今も続く歴史ある市場なのです。第二次世界大戦後は中国からの難民が150万人以上も押し寄せ、路上で物を売って生計を立てる人の数が増えたため、当時の屋台の数は13000から70000にも激増。その後政府が介入して数が抑えられ、現在ライセンスを所持してこの市場で屋台を開いているのは、たったの130軒。まさに160年以上もの激動の波を乗り越えてきた市場と言えるでしょう。

 

市場にそこはかとなく漂うドリアンの香り。足元には山盛りマンゴー、龍眼(ロンガン)、マンゴスチンにランブータン。さすが、香港は南国フルーツがいっぱい! 市場にそこはかとなく漂うドリアンの香り。足元には山盛りマンゴー、龍眼(ロンガン)、マンゴスチンにランブータン。さすが、香港は南国フルーツがいっぱい!

安くて新鮮な住人の台所は、観光客にも人気

近くにスーパーマーケットも登場した現在の市場は、かつての活気はないのかもしれませんが、それでも安くて新鮮な生鮮食品を手に入れようとやって来る周辺の住人でにぎわいます。人とのふれ合いを忘れてしまいがちな大都市のしかもセントラルという中心部にありながら、お店の人と会話をしながら品定めをし、値切ったり、単におしゃべりしたり。ここでは昔と変わらぬ香港の素朴な人とのつながりを感じることができます。単にブラつくだけでも、珍しい南国フルーツや「これは?」と思うものも目にできるので楽しいですよ! また、ここは香港映画の中にも時々登場するせいか、観光客にも人気の観光スポットなんですよ

 

切り身の魚も南国らしくカラフル 切り身の魚も南国らしくカラフル

都市再開発計画で存続の危機

そんなセントラルの屋外市場ですが、現在は政府の都市再開発委員会が進める都市計画により、その存続が危ぶまれています。香港通の旅行者の方には、香港は来る度に新しくなっているという印象をお持ちの人もいらっしゃるかもしれませんが、まさにその通り。特に都市部は狭い土地を有効に活用すべく、昔の面影の残る建物やエリアを惜しげもなく取り壊し、新品のビルや道路に姿を変えてしまいます。セントラル地区で特に記憶に新しいのは、旧スターフェリー乗り場の取り壊し。大勢の香港住民が抗議運動をしたにも関わらず、自然の海岸線をそのまま生かした貴重なフェリー乗り場は、新しい乗り場にアッサリと移転されてしまいました。

 

卵屋さん、ピータンも売ってます。…いつも思うんですが、この暖かい香港でどうやって卵の鮮度を保つんでしょう?? 卵屋さん、ピータンも売ってます。…いつも思うんですが、この暖かい香港でどうやって卵の鮮度を保つんでしょう??

昔からの姿を見ておくなら今?!

そんな訳で、この市場の再開発計画が出てからというもの、160年以上も続く市場の姿を残そうと反対運動がなされています。再開発計画は、市場を地上階に残してその上に高層ビルを建てるなど現在も色々と構想中のようですが、高層ビルのない数少ないエリアに高層ビルが建つと昔の面影がなくなり、このエリアの景観そのものが全く違ったものになってしまうでしょう。現在のように路地沿いに古いテントを張り出し、おじいちゃんやおばあちゃんがのんびり店番をする姿は見られなくなるかもしれません。そういった昔ながらの風景を目にしておきたいなら、再開発計画が着手される前。やっぱり今なのかもしれません。

 

またそれ?!と言いたくなるほど香港人がよく食べる、チョイサム。ゆでてトロリとしたオイスターソースで頂きます。中華ではほぼ確実に登場する野菜料理の代表格 またそれ?!と言いたくなるほど香港人がよく食べる、チョイサム。ゆでてトロリとしたオイスターソースで頂きます。中華ではほぼ確実に登場する野菜料理の代表格

屋外市場の行方は…

市場の今後は未だ未定ですが、反対運動をしている人達は、極力現存させる方向で「住人と観光客が楽しめる市場作り」を目指し、それに沿った都市開発を行うべきと政府に要求。また、市場を活気あるものに変えたいという若い起業家に対し、すでに停止されている屋台ライセンスを発行して未来を託すべきだとも提言しており、今後もこの市場から目が離せなさそうです。
…今回は観光スポット紹介らしからぬ記事になってしまいましたが、こうした背景を知った上でこの市場を訪れると、また違った視点で見ることができるハズ。次回来る時には姿を変えているかもしれないこの市場、しっかり見てきてくださいね!

 

※上記は記事掲載時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2008/04/21)
※渡航前に必ず現地の安全情報をご確認下さい。http://www.anzen.mofa.go.jp/

 

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