- 【イタリアのABガイド】 木場しのぶ
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- フィレンツェ在住。ライター&コーディネーター。端午の節句生まれ。鯉幟を吊るす竹のように常に真っ直ぐに生きたいと願う極楽とんぼ。趣味・興味は多方面に渡るが、なによりも“食べて飲んで湯に浸かる”の3拍子をこよなく愛する。著書『蝦(エビ)で釣られたイタリア』(東洋出版)は涙と笑いの体験記。
イタリア・フィレンツェ・グルメの海外ガイド記事
- 行き先:
- イタリア/フィレンツェ
- 旅行テーマ:
- グルメ
- 掲載日:
- 2008/02/04
フレスコ画のある刑務所が、レストランに生まれ変わった!
刑務所当時の鉄格子を挟んで、オーナーのピエロ氏(左)とカルロ氏(右)
刑務所の名残をとどめるレストラン
日本じゃまず考えられない、刑務所跡地にできたレストラン。まるで絵の中から飛び出したような美しいフィレンツェの街中に、そんなレストランがあるなんて!って思ってしまいますよね。
その名もズバリ、「Le Carceri(レ・カルチェリ=刑務所)」。一歩足を踏み入れると、なんだかやっぱりゾクゾクッと寒気が……。もちろん室内温度が低いわけではないのですが、神経が微妙に振動する感じ!? きれいに改装していても、くたびれたような壁はそのまま残していて、落書きあり、不思議な絵あり。ホールとホールの仕切りには錆びた鉄格子を使っていたり。そしてトイレに立てば、そのドアはまさしく牢獄の扉じゃないですか! ここはつい20年ほど前の1985年まで刑務所だったのです。
壁の絵は牢獄の壁に貼られていたポスターを拡大したもの
刑務所が、その昔、修道院だった!?
しかし、上を見上げれば、天井にはなぜか“フレスコ画”!?刑務所の天井にフレスコ画なんて、さすがはフィレンツェ!なーんて、いくらイタリアでもそんなことはないでしょう。そう、ここは、さかのぼること200年余。15世紀から19世紀頃まで、なんと、修道院だったのです。この国らしいといえば言えなくもない、「修道院⇒刑務所⇒レストラン」という珍しい沿革。囚人たちも、修道士(女)と同じように、このフレスコ画を見ながら気持ちを落ち着けていたのかもしれませんね。
「Antipasto le Carceri(アンティパスト・レ・カルチェリ)」=刑務所の前菜は9ユーロ
刑務所料理?
オープンして約3年の「Le Carceri」。店の前には大きな広場があり、それを取り囲む、同じようにかつて刑務所だった建物は、今では外観は、フィレンツェ唯一の近代的マンションといえる、デザイナーズ(っぽい?)アパート(マンション)や、オフィスビルになりました。夕刻からのライトに照らされた広場はロマンチックで、4月上旬〜9月末の木曜日には、夕方から広場でアペリティーボ(ドリンク代を支払うと軽食が食べ放題:バイキング)ができます。
料理は、山の幸がメインのトスカーナ料理。メニュー上の“Le Carceri(刑務所)”の付く料理は、見た目も麗しい店のオリジナル・デッシュ。いくらこの町が食の都といえど、囚人たちに施された料理ではありませんヨ(笑)。
トイレのドアに使われている、もと牢獄の扉。囚人を覗く窓のついた頑丈そうな扉です
【関連情報】
■LE CARCERI(レ・カルチェリ)
住所:Piazza Madonna della Neve 3, Firenze
電話:+39-055-2479327
URL:www.ristorantelecarceri.it
営業時間:12:00〜15:00/19:00〜23:45
定休日:なし
その他:4月上旬〜9月末の木曜日、アペリティーボあり
※上記は記事掲載時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2008/02/04)
※渡航前に必ず現地の安全情報をご確認下さい。http://www.anzen.mofa.go.jp/
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