ビザンチン文化が花開いた古都ラヴェンナは、他の町とはひと味違う


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イタリア・ラベンナ・観光地・名所の海外ガイド記事


行き先:
イタリアラベンナ
旅行テーマ:
観光地・名所
掲載日:
2011/11/13

ABガイド:堂 剛

【イタリアのABガイド】 堂 剛
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イタリア・オルヴィエート在住。2003年単独イタリア在住を決意し、中部小都市オルヴィエートに移住。webデザインを本職にライター、翻訳、コーディネーターなど日本とイタリアの架け橋になろうと孤軍奮闘。個人サイト「ベルジャッポーネ」は日本好きイタリア人に有名。ワインとイタリア料理を愛し、ピザを食べに日帰りでナポリまで行くことも。

ビザンチン文化が花開いた古都ラヴェンナは、他の町とはひと味違う

町一番のモザイク画の見どころ、サン・ヴィターレ教会。中央下には傑作と誉れ高い「テオドラ妃と随臣・侍女たちの図」。王妃ですが聖人のような構図になっているのがとても珍しいです。 町一番のモザイク画の見どころ、サン・ヴィターレ教会。中央下には傑作と誉れ高い「テオドラ妃と随臣・侍女たちの図」。王妃ですが聖人のような構図になっているのがとても珍しいです。

知る人ぞ知るイタリアでも人気の都市ラヴェンナ

ラヴェンナの名を一躍有名にしているのが、モザイク画です。その昔、古代ローマ時代に大きく栄えたラヴェンナは、イタリア・アドリア海沿岸の主要港であることから文化交流がとても盛んで、5世紀から6世紀頃にはビザンチン文化のすばらしいモザイク画が残されました。
モザイク画とは美しい色の石やガラス、貝殻などの小片を埋め込んで装飾する技法で、教会の中や外壁に、宗教画や幾何学模様などが描かれます。壁に絵の具をのせるフレスコ画とは違って、経年の色劣化がないので、何世紀も当時の色鮮やかさが残っています。

 

同じくサン・ヴィターレ教会の床は、大理石のモザイクで出来ています。色遣いと幾何学模様がモダンな雰囲気さえ感じさせます。 同じくサン・ヴィターレ教会の床は、大理石のモザイクで出来ています。色遣いと幾何学模様がモダンな雰囲気さえ感じさせます。

古代の首都の面影が残ります

402年、ホノリウス帝は西ローマ帝国の首都をミラノからラヴェンナへ移しました。そしてキリスト教が栄えるとともに町にも平和の時代が訪れたのです。町の教会や廟の内部には、豪華絢爛な美しいモザイクの作品が、当時の最高の職人の手によって作られました。その緻密な構図と鮮やかな色遣いは、まるでつい最近に作られたかのようです。
ちなみに、ラヴェンナの町の旗は黄色と緋色ですが、これは繁栄の象徴である金と、高貴な位の色ということだそうです。首都であるヴェネツィア、ローマの両都市の旗も同じ色がベースとなっているのは興味深いですね。

 

ここもラヴェンナでは必見の「ガッラ・プラチーディアの廟」。ここのモザイクは色使いがとても豊かで特徴的です。天井は見事なまでのブルーの星空に覆われています。 ここもラヴェンナでは必見の「ガッラ・プラチーディアの廟」。ここのモザイクは色使いがとても豊かで特徴的です。天井は見事なまでのブルーの星空に覆われています。

サン・ヴィターレ教会は必見です

町の中心に位置するサン・ヴィターレ教会を覗いてみましょう。外部はとてもシンプルですが、内部に入るとその見事なモザイクの装飾に圧倒されることでしょう。
主祭壇の正面にはキリスト像のモザイクがありますが、その両脇にはまるで聖人のように、ユスティニアヌス帝とテオドラ妃の金に輝くモザイクが広がります。そして旧約聖書のストーリーと、それを彩るように配置された動物や草木の意匠、時の経つのを忘れて見入ってしまいます。1500年前に作られたとは信じられないほどの鮮やかさと美しさです。

 

小さくて可愛らしいアリアーニ礼拝堂。外観はこのようにシンプルですが、内部は色鮮やかなモザイクで埋め尽くされています。 小さくて可愛らしいアリアーニ礼拝堂。外観はこのようにシンプルですが、内部は色鮮やかなモザイクで埋め尽くされています。

文学にも造詣が深いラヴェンナの町

市内にいくつも点在する世界遺産の「キリスト教建築物群」の他に、ラヴェンナのもう一つの見どころがダンテの墓です。政治的対立に巻き込まれたダンテ・アリギエリはフィレンツェを追放された後、晩年にラヴェンナに安住の地を見つけ、死の間際で「神曲」を完成させました。
ダンテの墓の中には小さなオイルランプが天井からぶら下がります。これは毎年フィレンツェからの使者がオイルを献上してダンテの遺骨の返還を要求しているのですが、ラヴェンナはこれに応じていないというやりとりによるものです。

 

関連情報

■ラヴェンナへのアクセス
ボローニャからローカル線で1時間20分
フィレンツェからユーロスター利用で2時間20分
ベネツィアからユーロスター利用で3時間

 
 

※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2011/11/13)
※渡航前に必ず現地の安全情報をご確認下さい。http://www.anzen.mofa.go.jp/


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