古代劇場「テアトロ・マルチェッロ」は、昔の総合住宅!?


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  情報更新日:2007/11/26
 

イタリア・ローマ・世界遺産の海外ガイド記事


行き先:
イタリアローマ
旅行テーマ:
世界遺産
掲載日:
2007/11/26

ABガイド:山盛菜々子

【イタリアのABガイド】 山盛菜々子
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イタリア在住。外国人記者クラブ所属。日本ではブルームバーグ、スカイイタリアのアジア特派員として生放送に出演。政治家、実業家、俳優、デザイナーなど、多数の著名人と対談。2006年4月に、フリーの記者として独立。ファッション、紀行、デザインの取材に関わることが多いが、文化、政治経済、エンターテイメントなど、ジャンルを問わずに幅広く活躍中。

古代劇場「テアトロ・マルチェッロ」は、昔の総合住宅!?

古代ローマの繁華街に欠かせない劇場「テアトロ・マルチェッロ」 古代ローマの繁華街に欠かせない劇場「テアトロ・マルチェッロ」

初代皇帝の甥のマルチェッロが名前の由来

ローマ最大規模の古代劇場、テアトロ・マルチェッロ。テアトロ・マルチェッロは、ジュリアス・シーザーが企画した公共事業の一つであったが、シーザーは劇場の完成を見る前に暗殺されてしまい、紀元前13年頃にローマの初代皇帝アウグストウスによって完成された。マルチェッロという名は、若くしてこの世を去ったアウグストウスの甥、マルチェッロの名前に由来する。ちなみに、テアトロは、イタリア語で劇場という意味である。催し物は、劇だけでなく、詩の鑑賞やコンサートなども行われた。劇場は、都会的なローマの街に欠かせない、エンターテイメントの一つであった。

 

ローマ時代の建築は、工夫がいっぱい

直径は、111メートルにも及び、当時1万5千人ほどの観客を収容できたと言われている。ローマ帝国時代の建築構造を代表する建物であり、劇場を仕切っている太く短い簡素な柱は、ギリシャ古典建築の影響が見られる。古代劇場の構造は、三層になっている。屋根付きの通路とトンネルが、半円形の劇場内部を囲み、その中に傾斜している客席がある。内部は石灰華、セメントと編み目の入ったレンガでできており、外壁は、トラバーチンという石灰華ですっぽり覆われていた。また、ローマにある劇場の多くは、周囲の自然環境を考慮に入れた位置に、建設されている。このテアトロ・マルチェッロは、当時テヴェレ川の小島が見えるように建てられたが、現在は、周囲にある建物に景色が遮られている。

 

総合住宅としてのテアトロ・マルチェッロ

もともと劇場ととして使われていたが、10世紀以降、要塞や貴族の館として使われたという記録も残っている。それにしても、古代劇場の中に住むことができるなんて、考えられないほどの贅沢だろう。ルネッサンス時代の建築家ペルッツィは、一番上の層を改築して、総合住宅として使えるようにした。職人が住んでいた時代もあったようだ。テヴェレ川の南西を見渡すことができる最上階は、劇を見るには、最高のボックスシート(特等席)と言えよう。歩けば遺跡にあたるというローマの街の遺跡巡りは、本当にきりがない!

 

【関連情報】

■住所:Via Del Portico D'Ottavia 29 00186 Rome
http://www.roma2000.it/zmarce.html

 

※上記は記事掲載時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2007/11/26)
※渡航前に必ず現地の安全情報をご確認下さい。http://www.anzen.mofa.go.jp/

 

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