- 【スペインのABガイド】 田中富子
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- スペイン・セビリア在住。2000年にたまたま訪れたセビリアに、2001年より在住。2006年5月、個人事業主のビザを取得。現在は、食品輸出入仲介業を中心に、フラメンコ留学と語学留学コーディネーター、通訳、翻訳業等、スペインと日本を橋渡しする日々。情熱がモットー。
スペイン・メリダ・世界遺産の海外ガイド記事
- 行き先:
- スペイン/メリダ
- 旅行テーマ:
- 世界遺産
- 掲載日:
- 2012/02/18
メリダのローマ遺跡は必見!ディアナ寺院
夜のスポットライトに浮かび上がるディアナ寺院。その圧倒的な美しさにしばし足が止まる。
ローマ時代に繁栄した町メリダ
エストレマデゥーラ州の州都メリダは、推定紀元前25年にエメリタ・アウグスタという名前と共にアウグストゥス帝の命令によって設立された。その後、ここはローマ属州ルシタニアの州都となりローマ帝国の重要都市の1つとなった。2000年以上経った現在でも、遺跡の数と息をのむほどのその規模に当時のメリダの繁栄ぶりが手に取るようにわかる。「メリダの考古遺産群」は1993年にユネスコの世界遺産に認定されており、遺跡ファンには見逃せない場所であろう。
貯水槽脇の祭壇があったと思われる場所。
美しさを放つディアナ寺院
数々残る遺跡の中でもディアナ寺院はその美しさに目を奪われる。特に夜のスポットライトが当たっているその姿は、時間を忘れしばらくうっとりと佇んでしまうであろう。この寺院は紀元前1世紀終わりから紀元後1世紀初めくらいに建設されたと見られ、当時は公事、裁判、商取引などをした中央広場を前に構える建物であったようだ。また、ここはメリダに残る数少ない宗教的な建物(唯一の宗教的建物と記載している資料もある)で尚且つ保存状態がよいので必見である。
貯水槽跡。ローマ人は水利用の天才であった。
ディアナ寺院の造り
発見時は、ダイアナ(=ディアナ)神を称えた寺院だと考えられたが、その後実はアウグストゥス帝を称えた建物だとわかった。40.70メートルの長さで22メートルの幅。寺院は長方形で前方の6本の柱と共に周囲も柱にて囲まれていた。各柱は8メートルの高さで漆喰と共に赤い大理石にて塗られていたそうだ。約3メートルの基壇に上がるためのスロープが正面の6柱の前方に存在していたらしいが現在は消えている。寺院は全て花崗岩の切り石にて建設されている。
現在は、後部に大邸宅がくっついている形で保存されている。時代とは残酷なものである。
ロス・コルボス伯爵の大邸宅
寺院内には、貯水槽や水路が残っており、この寺院がいかに重要な場であったのかが想像できる。ただ残念なことであるが、16世紀にPALACIO DEL CONDE DE LOS CORBOS(ロス・コルボス伯爵の大邸宅)がこの寺院の後ろに一体化した形で建設された。この大邸宅はルネッサンススタイルであるが、なんと寺院で使用されていた花崗岩を使用して建築したそうだというから驚きだ。どうやら当時はこの寺院の価値について理解されていなかったようだ。いずれにしても、この遺跡は昼と夜の両方見学し、その違いを比べてほしい。両方美しいことは間違いない。
【関連情報】
■TEMPLO DE DIANA(ディアナ寺院)
住所:C/Santa Catalina
*自由入場
※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2012/02/18)
※渡航前に必ず現地の安全情報をご確認下さい。http://www.anzen.mofa.go.jp/
メリダのABガイド記事
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[2012/03/23] 田中富子