- 【ペルーのABガイド】 原田慶子
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- ペルー共和国リマ市在住ライター。夫の海外赴任で来たリマが気に入ってしまい、そのまま移住。個人サイト「けろけろけろっぱーず」で中南米を始めとした旅行記や地域情報を、ブログ「かえるのペルー片道切符」でリマののんびり生活を発信中。旅行とかえるをこよなく愛する、既旅行先40ヵ国の元バックパッカー。
ペルー・プーノ・観光地・名所の海外ガイド記事
- 行き先:
- ペルー/プーノ
- 旅行テーマ:
- 観光地・名所
- 掲載日:
- 2009/10/09
標高3810mに浮かぶトトラの島、ティティカカ湖のウロス島
青い世界に浮かぶ黄金色の舟と、ウルの女性が身につけるスカートの鮮やかな赤。この色のコントラストは標高3810mのティティカカ湖ならでは。
紺碧の湖に浮かぶ島と、そこに暮らす人々を訪ねて
マチュピチュ、ナスカの地上絵と並ぶペルー観光の目玉「Lago Titicaca(ティティカカ湖)」。真っ青な空から降り注ぐ光にきらきら輝く美しい湖の上を葦舟が行きかう異国情緒たっぷりな風景を、テレビや雑誌でご覧になった方も多いだろう。その旅情豊かな葦舟を操るのがウル族の人々、そして彼らが住む約40の浮島を総称して「Isla de Los Uros(ウロス島)」と呼ぶ。青い空と湖の境に、黄金色をした枯れ葦の浮島が並び、赤やブルーのなんとも鮮やかな衣装を着たウル族の人々が暮らす様子は、まるで一枚の絵のようだ。
お土産のタペストリーを作るウル族の少女。学校ではスペイン語、家族とはアイマラ語で会話する。
独自の言語と文化を有していたウル族の人々
ウル族の起源ははっきりしていない。ボリビアのオルーロ県にあるウルウル湖周辺に定住していた民族が、第9代インカ皇帝パチャクテック(15世紀)に攻め入られ、ティティカカ湖の浮島に逃げ込んだ等諸説あるが、ボリビアに多いアイマラ族よりも肌の色が黒く、古い民族であったことは確からしい。彼らは自らを「Lupihaques(夜明けを継ぐ者)」と呼び、ウルキージャ語というアイマラ語ともケチュア語とも全く違う言葉を話していた。1931年代には、30家族約100人ほどがこのウルキージャ語を話せたというが、20年後にはほとんど廃れてしまったという。その後アイマラ族やケチュア族との混血が進み、純血のウル族はいなくなってしまった。
観光客が乗り降りする浮島の縁は傷みやすいので、新しいトトラで常に補強しなけれなばらない。
引越し自由、合併自由。とても便利なトトラの浮島
ふわふわとして多少心許無い踏み心地のこの浮島は、湖に生えるトトラと呼ばれる葦を積み上げて造られたもの。水面下の葦は次第に朽ちていくので絶えず新しい葦を積んで補強しなければならないが、それでも寿命は20〜30年ほど。島が湖底に固定されていると雨季など水位が上昇した時に浸水してしまうので、この浮島というスタイルは理にかなっていると言えよう。風に流されないようアンカーに繋がれてはいるものの、外せば簡単に「引越し」できる優れもの。また家族が増えれば葦を足して「土地」を増やしたり、独立する場合には切り分けて「分譲」することもできる。島にはそれぞれの名前が付けられ、数家族が住む小さな島から、学校や教会のある大きなものまで様々だ。
観光客が試食したトトラを熱心に拾い集める少女。
3時間の日帰りツアーから、浮島を極める一泊ツアーまで
トトラは家や舟の建築材料や薪の代わりに利用されるだけでなく、食糧としても重宝している。チュロと呼ばれる茎下部の白い部分にヨウ素を多く含んでおり、甲状腺腫の予防にも役立つそうだ。しゃきしゃきとした無味無臭のナシといった感じで、島の子供たちがこのトトラをおやつ代わりに齧っている姿をよく見かける。痛み止めにも利用されるなど、ウル族にとってなくてはならない植物だ。また、最近はこのトトラ製の浮島で一泊するツアーも人気なのだとか。標高3810mの湖にある浮島で満点の星を眺め、ふわふわのトトラベッドでぐっすり眠るなんて、旅の最高の思い出になるに違いない。
ツアーでは島の作りや生活を模型で詳しく説明してくれる。
【関連情報】
■La Isla de Los Uros(ウロス島)
プーノ市の観光桟橋からモーターボートで30分ほど。
※日帰りツアーは午前中出発。所要時間約3時間。
※ウロス島だけでなく、タキーレ島やアマンタニ島とのセットもあり。
※プーノ市内の旅行代理店やホテルでも申し込める。
■ウロス島の宿
Kamisaraki Inn Lodge(カミサラキ イン ロッジ)
住所:Isla flotante Los Uros - Isla Kamisaraki, Puno
電話:+51-51-835016
WEBサイト:http://www.kamisarakilodge.tk/
メールアドレス:kamisarakilodge@hotmail.com
※上記は記事掲載時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2009/10/09)
※渡航前に必ず現地の安全情報をご確認下さい。http://www.anzen.mofa.go.jp/
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