- 【エアライン・空港のABガイド】 寺田直子
- 全ガイドを見る
- トラベルジャーナリスト。毎月、国内外の取材をこなし、各国のエアラインの利用経験は数知れず。何度、搭乗しても飽きないほどの「偏愛」エアライン好き。空港の過ごし方、機内での快適追求など独自のこだわり、スタイルをもつ。ホテル&リゾート通でもあり、著書に「ホテルブランド物語」(角川書店)などがある。
エアライン・空港の海外ガイド記事
- 旅行テーマ:
- エアライン・空港
- 掲載日:
- 2010/02/03
JALの再生へ期待したい!
新造機ボーイング777-300ERを成田からサンフランシスコ、ニューヨーク、シカゴ、ロサンゼルスの米国4路線に導入。大型シェルで包まれた「JALスイート」、最新デザインのエグゼクティブクラスを装備
今、JALに乗ってみて感じること
経営再生に向けて注目されているJAL。私も海外取材に行くときはよくお世話になるから動向が気になる。でも、実際に乗客としてJALに乗って感じるのは、相変わらずクオリティの高い接客サービス。特に日本人ならではのこまやかな気配りは変わらない。たとえば、食事の時間に寝ていると、目が覚めたとき、「これからお食事お持ちしましょうか」と聞いてくれるやさしさ。そんな日系エアラインならではの気配りに感心した人もいるだろう。新造機による新しいシートの導入など設備・サービスも進化中で、再生への意気込みを実感する。
研修中の風景。注文から調理、サービス、さらに飲み物のオーダー、料理の説明、姿勢、言葉づかい、アイコンタクトなどすべてにおいて徹底的に指導される。
厳しい指導が生みだすサービス力
JALのこまやかなもてなしの背景には厳しい研修がある。客室教育・訓練センターで新人からキャビンスーパーバイザー(客室責任者)まで、随時、訓練を受ける。内容は英会話からサービスの手順、立ち居ふるまいから保安要員としての緊急時の誘導まで。指導する教官はベテラン中のベテラン。微笑みを浮かべながらも容赦ない。一挙一動にするどい指摘・指示が入る。こまやかな心配りと日本人らしいおもてなしの背景にはこんな努力があるのかとあらためて感動する。
研修で使用するのは実物大のシートに機内の設備。これはビジネスクラスのシート。キリリとした姿勢、清楚な髪形、メイクなど細かいスタンダードが常に求められる
JALのアテンダントの勤勉さ、姿勢の美しさの理由
新人にとっての研修は一瞬たりとも気が抜けない。ひとりひとりが接客のシミュレーションを行い、インストラクターから厳しいチェックを受ける。後ろではビデオ撮影が行われ、どんな姿勢か、言葉づかいなのかを後で全員で確認する。常に見られているという意識を持ち、指先、足元にまで気を配ることが大切だということを教え込まれる。実地以外でも座っているときは常に足をそろえ、背筋を伸ばして授業を受けるというから徹底している。JALのスタッフの姿勢の美しさ、言葉づかいの丁寧さは訓練中、常に意識することで生まれるものなのだ。
応援記事を別のメディアで公開したところ、成田空港のJALのグランドスタッフの有志のみなさんからいただいたお礼の手書きメッセージ。JALのがんばりに期待をこめてパスポートケースに入れて旅のお供にしている
再生JALを支える新人たちに、空の上で会いたい
ご存知のように、会社更生法を申請し、経営基盤のたてなおしを図っているJAL。連日、メディアでも取り上げられているがこの先の道は厳しい。とはいえ、実際の運航業務は今までとまったく変わらない。現場のスタッフはこれまで以上にサービスと安全の向上につとめている。こういうときだからこそ、旅好き、エアライン好きはどんどん旅に出て、JALを応援してほしい。私たちが旅に出ることが、JALの再生につながるのだから。
※上記は記事掲載時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2010/02/03)
※渡航前に必ず現地の安全情報をご確認下さい。http://www.anzen.mofa.go.jp/
新着のABガイド記事
-
[2010/03/19] 田尾たんぼ
-
[2010/03/19] ゆずれもん
-
[2010/03/19] 田中知子
-
[2010/03/19] 堂 剛
-
[2010/03/19] 原口純子
-
[2010/03/18] 鈴木美佐子
-
[2010/03/18] 古関千恵子
-
[2010/03/18] ケイ
-
[2010/03/18] 東リカ
-
[2010/03/18] 宮 江梨子
この記事の関連情報
- 関連記事
- エアライン・空港の記事一覧