観光客はいったい何を見に来るのでしょう

ダイヤモンドのおかげでボツワナは大変リッチな国ですが、ダイヤモンドもいつかは採れなくなるかもしれませんし、ダイヤモンドの相場が下がる可能性もあります。ダイヤモンドだけに頼っていては、そういうときに国の経済は破綻します。そういう体質を変えるためにボツワナは観光客の誘致を図っています。ボツワナにも観光客を魅了する資源があるのです。その最も有名なところは、ボツワナの北部の湿地帯にあります。そこまで行くのに、道路は整っていないので、飛行機で行くことにしましょう。ボツワナの長距離移動はすべて飛行機に頼らざるを得ません。

ダイヤモンドとゾウの国ボツワナを旅する(後編) ダイヤモンドとゾウの国ボツワナを旅する(後編)

カラハリゾウの住むチョベ国立公園

ハボロネから飛行機で約2時間。降り立つのはチョベ国立公園です。ここはボツワナでは3番目に広い動物保護区で、ボツワナ初の国立公園でもあります。アフリカの中でも野生動物が多く生息している地域のひとつとして知られています。特に有名なのがゾウの棲息数で、現在約5万7000頭がいるといわれ、もちろんこれは世界一。カラハリゾウと呼ばれ、世界最大のゾウですが、増えすぎて困っているという話があるほどです。ここにいるのはゾウだけでなく、ライオンやキリン、バッファローやシマウマなども見ることができます。

砂漠の中の大湿地帯オカバンゴ

このチョベ国立公園から南へ下ると、乾燥した砂漠の国ボツワナでは非常に貴重な湿地帯が広がります。そこが、可憐な蓮の花が咲くことで知られるオカバンゴです。ここはアンゴラから流れてくるオカバンゴ川が、カラハリ砂漠に流れ込んできて作り出されたデルタ地帯です。川自体はこのデルタ地帯で蒸発して消滅してしまいますが、内陸デルタとしては世界最大の規模を誇ります。砂漠の中でオカバンゴは広大なオアシスとなり、このおかげでさまざまな野生生物が生息しているのです。ここでもライオンやゾウといった大型野生動物の姿を見ることができます。

危機に立つオカバンゴの自然

オカバンゴは観光客にとって最大の見どころで、ボツワナではここの観光収入がダイヤモンドに次ぐものとなっています。ボツワナ政府もエコツーリズムを推進していますが、最近ではオカバンゴ川の上流にあたるアンゴラが経済発展して、農地を開発することで川の水質汚染が問題になったいます。また、ナミビアがオカバンゴ川上流に水力発電所を計画していることから、オカバンゴの環境が悪化されることが懸念されているそうです。オカバンゴの美しい自然が守られることを願わずにはいられません。