大物の動物があまりいない西アフリカの国立公園だが

少し昔の話ですが、野生のゾウを観に行った事があります。場所はアフリカのガーナにある、モレ国立公園。その時は西アフリカを旅行して一ヵ月が過ぎていました。西アフリカには東アフリカのような野生動物が住む大きな国立公園がありません。ライオンのような猛獣もあまりいないし、キリンもいないようです。だから動物を見るサファリは期待していなかったのですが、現地で買ったガイドブックに、「モレ国立公園ではアフリカゾウが見られる」と書いてあるのを発見しました。しかも歩いて見に行けるというのです。

野生のアフリカゾウを見に。ガーナのモレ国立公園へ行く(前編) 野生のアフリカゾウを見に。ガーナのモレ国立公園へ行く(前編)

モレ国立公園への長い道のり

西アフリカの国立公園は、ケニアやタンザニアのように観光客がたくさん来る訳ではないので、そこへ行くツアーもほとんどありません。だいたいがチャーターになるので、お金もけっこうかかります。バックパッカーだった私には、そんなお金は出せなかったので、ガイドブックの記述は大変魅力的でした。ガーナの首都アクラから、中規模の都市クマシに移動し、そこからバスでモレを目指します。クマシを出たバスはガーナを北上し、周囲の景色は熱帯雨林から赤茶けた土が露出している半乾燥地帯のサバナに変わっていきました。タマレという町でバスを乗り換え、途中休憩をしつつ目的のモレ国立公園に着いたのは18:00。出発したのが7:00だったので、移動ばかりの1日でした。

唯一のロッジは夜は真っ暗

この国立公園には国営のロッジが一軒あるだけでした。予約もせず、いきなり行ったのですが部屋は空いていました(いまならネット予約もできるでしょう)。ロッジは古くはなさそうですがメンテが悪いのか、ややくたびれ感があります。それでもそれまで安宿ばかり泊まっていた私には天国のようです。バスタブさえありましたが、それよりも電気がないのが問題で(団体でも泊まらないと自家発電は動かさないのかも)、夜は早く寝るしかありませんでした。

いよいよサファリに出発

動物が活発なのは朝夕なので、翌朝6時半にサファリのスタートです。この日は、仕事でガーナに駐在しているというオランダ人2人の車に便乗させてもらいました。どこに動物がいるかは、助手席に座ったレンジャーが、「あそこにサルがいる」「あそこにブタがいる」と指差して教えてくれます。乾季ということもあり、草は枯れているので見通し悪くはないのですが、そうそう簡単には見つけられません。ウォーターバックという角の生えたシカのような動物を何度か見かけました。シカの仲間かと思っていて後で調べたら、ウシの仲間とのこと。途中で車を停め、ゾウのいる池に歩いて向かいます。レンジャーがライフルを持っているとはいえ、外に出るのはちょっとドキドキでした。(後編に続く)