旅の基本は健康第一

旅の基本はまず健康第一です。体調が悪いと気持ちも萎えて、せっかくの旅も楽しめなくなります。特に長期旅行においては、よく食べてよく眠れることがなにより大切。よく食べるためには歯の状態もベストでなければなりません。虫歯が痛んで食事もままならないとか、虫歯の治療をしなければならないと、日本での日常生活の中でもかなり憂鬱ですよね。これがもし日本を離れて長期旅行中だったら、しかも医療技術や衛生面に問題のある地域にいるときだったら、どうしましょう。よほど切羽詰っている状態なら現地の歯医者に駆け込みますか? それともいっそのこと一時帰国しちゃいますか?

楽しい長期旅行のためにも、出発前には歯のチェックと治療を済ませておきましょう 楽しい長期旅行のためにも、出発前には歯のチェックと治療を済ませておきましょう

虫歯の治療は海外旅行保険の補償外のことも

長期旅行に出るにあたり海外旅行傷害保険には加入するかと思いますが、虫歯の治療は補償対象にはならず、治療にかかった医療費は全額自己負担になります。治療を受けた国の医療制度によっては大変な負担になりかねません。AIU保険では「急な発症による痛みを一時的に除くための応急治療費用」は補償されますが、保険期間は31日間までなので、長期旅行だとダメですね。三井住友海上の保険では「緊急歯科治療費用補償特約」で補償されるものがあるようで、期間も92日まで有効です。

出発前に歯のチェックを

日本は「国民皆保険制度」です。この制度のおかげで、虫歯や歯周病の治療の際は、
世界的に見ると圧倒的に安い治療費で歯科治療を受けることが出来ます。そしてなにより言葉が通じるのが素晴らしい! 症状を的確に伝えられ、治療の説明を理解できる安心感は、海外の病院では得られません。長期旅行の前に必ず一度歯医者に行って、念入りにチェックしてもらい、虫歯があったら徹底的に直してもらいましょう。ヨーロッパ在住者でも、帰国の度に日本の歯医者でチェックしてもらう人は多いんですよ。

イランの歯医者体験

虫歯ではありませんが、私は長期旅行の途中、イランでピスタチオの殻を歯で割ろうとして、歯が割れてしまったことがあります。放っておいたら痛み出して酷くなるばかり。まだ先が長い旅だったので腹をくくってテヘランの日本大使館に連絡して、地元の人に評判のいい歯医者を紹介してもらいました(外国人が行く歯医者は高いんじゃないかと思ったので)。向かった先はビルの一室にある個人歯科。設備は当時の日本の歯医者と変わらず、先生は英語ができて、治療もスムーズでした。テヘランを発つ前日で時間がなかったので応急処置ということでしたが、その後1年以上問題なくもちました。最後に恐る恐る「いくらですか?」と尋ねると「フリー(無料だよ)」というのです。ビックリして先生を見つめる私にひとこと、「This is Iran.(これがイランさ)」。