ナミブ砂漠とはどんな砂漠?

アフリカ南部にあるナミビアに、約8000万年前にできた世界最古の砂漠といわれるナミブ砂漠があります。南北1288km、東西の最大幅161km、面積約5万平方kmという広大な砂漠で、世界で唯一海岸沿いにある砂漠であることでも知られています。年間降水量は120mm以下。日本の年間平均降水量は1500〜2000mmぐらいなので、その10分の1もありません。ナミブとは、地元の民族サンの言葉で「何もない」という意味。この広大な「何もない」砂漠へ出かけてみましょう。

赤い砂丘と不思議な生物、驚異の大自然ナミブ砂漠を体験する 赤い砂丘と不思議な生物、驚異の大自然ナミブ砂漠を体験する

赤い砂丘がどこまでも続く大パノラマ

広大なナミブ砂漠で、地元の人がすすめるのがナミブ・ナウクフト公園にあるソススフレイです。首都ウィントフックから西へ約230km。きれいに舗装された道路がまっすぐに続いています。ソススフレイに到着すると、そこから舗装された道路がなくなり、砂しかありません。普通の車では走れないので、4輪駆動の車に乗り換えなければなりません。乗り換えてすぐにあるのがデッドフレイ(死の谷)。周辺で最も高い砂丘デューン45があるところです。頂上までの高さが約300m。歩くと約40分かかります。砂丘の下には、枯れ木が立つ白い塩湖が、砂の赤い色と鮮やかなコントラストをなしているのを見ることができるでしょう。ナミブ砂漠の色が赤いのは、砂に鉄分が含まれていて、それが酸化して赤くなるのです。

不思議な生物が生息する原始の自然

何もない砂漠といっても、様々な生物が生きています。砂をかき分けて進む昆虫や、アラビアオリックスの群やシマウマも走りまわっています。降水量は少ないのですが、海から霧が流れ込み、砂漠に住む動植物に水の恵みを与えているのです。4500万年前に、琥珀の中に閉じこめられ、化石の虫として知られた昆虫が、ここでは生きていることが近年発見されたそうです。また、ウェルウィッチアと呼ばれる不思議な植物を見かけるかもしれません。1億年前の姿を今に留めているといわれるほど原始的な植物です。枯れた葉がたくさん生えているように見えますが、実は1枚の葉が何枚もに裂けているのです。ナミブ砂漠への旅は、まだまだ不思議なことが多い大自然を体感する旅となることでしょう。