南大西洋の絶海の孤島、セント・ヘレナ。行くのは難しい?

ナポレオンが島流しに遭い、晩年を過ごした大西洋の絶海の孤島、セント・ヘレナの続きです。さて、ここへ観光で行ったという人の話はあまり聞いたことがありません。現在のセント・ヘレナはいったいどんな場所で、私たちも観光で行くことができるようなところなのでしょうか。結論からいいますと、観光で行く人は欧米人ならそこそこいますが、日本からの観光客はほとんどいません。何しろ、一番近い陸地(大陸)は、2700キロも離れたアフリカ大陸西岸で、だいたい北海道から沖縄ぐらい離れています。その途中に島はないのです。そしてセント・ヘレナには空港はありません。

ナポレオンが島流しにされた、大西洋のセント・ヘレナ島はどんなところ? その2 ナポレオンが島流しにされた、大西洋のセント・ヘレナ島はどんなところ? その2

セント・ヘレナはどんな島?

セント・ヘレナ島は現在もイギリス領です。島の面積は日本の壱岐島よりもやや小さいくらい。人口は、約4000人。そのうち1000人が中心となる町ジェームズタウンに住んでいます。この町は、両脇を高さ150メートルの崖に挟まれた谷間のような土地にあります。かつては川だったのでしょうか。町は、海から奥に行くに従って標高が高くなっていきます(つまり坂道がずっと続きます)。船はここに寄港し、おもなホテルやレストランがあるのもこのジェームズタウンです。島にはコーヒー以外にはとくに輸出するほどの大きな産業はなく、自給自足の小規模農業や漁業、手工業が行われ、食料をはじめ多くのものを輸入に頼っているようです。そのため、他の島に働きに出る島民も少なくないようです。

ナポレオン関係の見どころを訪れる

島の観光で有名な場所となると、やはりナポレオン関係の見どころになるでしょう。これは全部で3つあります。まず、ナポレオンの住居となったロングウッドハウス。ナポレオンが亡くなった場所でもあります。次にロングウッドハウスが完成するまで、来島したナポレオンが当初2ヵ月間住んでいたブリアーズ・パビリオン。そして最後がナポレオンの墓地です。現在、ナポレオンの亡骸はパリのアンバリッドにあるので、ここはフランスに移送されるまで埋められていた最初の墓地になります。これらの場所を訪れる場合は、必ず地元観光局に24時間前までの事前予約が必要です。というのも、船が到着したときだけツアーで訪れる人がほとんどなので、ふだんは鍵がかけられているようなのです。島の観光局へはウエブサイトから連絡ができるようになっています。(その3につづく)