ブータンが秘境と呼ばれるわけとは

アジアの秘境ブータン。もはやアジア(世界?)で、国単位で秘境と呼ばれるのは、ブータンくらいなものでしょう。しかしなぜ、ブータンは秘境なのでしょう。答えは簡単です。ビジネスや政府関係者、援助関係者、あるいは親戚訪問以外の人たちは、事実上、ツアーでしか入国できないからです。ロシア旅行も基本的にはそうですが、ブータンの場合は、ロシアよりももっとしばられるのです。なにしろ、「公定料金」があり、シーズンによって1日当たりの費用が事前に定められているのです(つまりツアー計画も決定済み)。その価格は、200ドル〜290ドルで、内国税、手数料(利権料を含む)、宿泊費、食事代、ガイド費用、国内移動費用、トレッキングツアーのキャンプ設備、運搬代がすべて含まれているのです。ツアーと言っても、しかも1人であっても、ガッチガチのパックツアーになってしまうのが、ブータンなのでした。

ツアーでしか行けない国、秘境ブータンへの行き方 ツアーでしか行けない国、秘境ブータンへの行き方

ブータンはパックツアーでも面白い

現在、日本でブータンツアーを扱う旅行会社は50社もあります。トレッキングをメインにするもの、祭を見に行くものなど以外は、国際空港のあるパロと、首都ティンプーを見るツアーが多くなっています。経由地はタイのバンコクです。バンコクからはブータン国営のドゥルク航空を利用します。機内の乗務員はもちろんブータン人なのですが、その時に、たいてい誰でも「あれっ?」と思います。「日本人似ているな」と。そう、韓国や中国を飛び越えて、なぜかブータン人は、日本人にそっくりなのです。イラストレーターの南伸坊さんがその昔、ブータンに旅した時にそっくりさんに合ってびっくりしたとか。南伸坊さんといえば、特徴的なおにぎり顔です。あの顔が、ブータンにいる! 僕など彼のその話をエッセーで読んで、それだけでブータンに行きたいと思ったほどです。

ここは日本か? いえブータンです

ブータンに到着すると、さらに日本人のそっくりさん度が増してきます。なにしろ男性の全員が、「ゴ」というちょっと寸足らずな着物を着ているからです。これは制服ですから、着なければなりません。遠くに雪をいただいたヒマラヤ山脈が見えます。国民は「世界で一番幸せ」と言われるだけあって、ニコニコとのんびりしています。みんなヒマそうです。チベット仏教の寺院はすばらしく、しかしほかにはこれとって見るものはありません。バスでウロウロするだけですが、みんな、日本人みたいな顔をしているので、ここは日本で、時代をトリップしてるのではと思えるくらいです。夕食にはソバに似た「プタ」が出ます。夏から秋には松茸が出ることもあります。日本に輸出もしているそうです。日本じゃないのに、日本みたいなアジアの秘境、ブータンは、日本人ならぜひ一度、足を運んでみるべきだと思います。