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カンボジアの世界遺産「アンコール・トム」徹底解説 その3 バイヨン第一回廊のレリーフ


掲載日:2017/12/30 テーマ:観光地・名所 行き先: カンボジア / アンコールワット

タグ: ためになる 遺跡 一度は行きたい 建築 世界遺産 素晴らしい 憧れ 歴史


チャンパ軍との激しい戦闘を描いた東面のレリーフ

カンボジアの世界遺産「アンコール・トム」徹底解説 その3 バイヨン第一回廊のレリーフ カンボジアの世界遺産「アンコール・トム」徹底解説 その3 バイヨン第一回廊のレリーフ

「世界遺産アンコール・トム徹底解説」その2からの続きです。バイヨンに入場しますが、ここでまずすぐに中央祠堂まで行きたい気持ちを抑えて、手前の第一回廊のレリーフ(浮き彫り)鑑賞から観光はスタートです。アンコールワットも第一回廊のレリーフが大きな見どころでしたが、ここバイヨンもそれに匹敵する躍動感で描かれています。ただし、ヒンドゥー寺院として建てられたアンコールワットが神話や古大叙事詩で彩られていたのに対し、こちらは実際にあった戦争や庶民の日常など、もっと現世的な出来事がつづられています。それでは正面口となる東面のレリーフから見ていきましょう。ここで描かれているのは、クメール軍とチャンパ軍との激しい戦闘です。東面南側は戦争へ向かうクメール軍の行進で、ゾウに乗った指揮官や歩く兵卒、食料を積んだ牛車、中国人兵士、女性たちも描かれています。東面北側へ進むと、三段に渡って両軍の激しい戦闘シーンが描かれています。

庶民の平和の生活を描いた南面のレリーフ

南面東側の上段では、アンコールをチャンパ軍から奪還した後に起きた、トンレサップ湖での水上戦の模様が描かれています。中には湖に落ちてワニに食べられる兵士の姿も。一方、下段は打って変わって、庶民の生活が描かれています。これはジャヤヴァルマン7世がもたらした「平和」を意味しているのだとか。今日では、このレリーフが当時の人々の生活ぶりを示す、貴重な歴史的資料になっています。市場の様子や出産、闘鶏の場面などを、じっくり見てみましょう。南面西側は、ゾウに乗ったクメール軍が描かれていますが、未完成部分も多くなっています。

見学者が少ない西面と北面のレリーフ

西面南側はいくつかのシーンからなっています。森の中を行軍するクメール兵士、寺院建設の様子、クメール人同士の内乱など。西面北側は、退却するクメール軍兵士などです。見学者もここまでくると、数が減ってきます。北面は未完成で、はっきりしないレリーフも多く、ツアーなどではここまで来ることはあまりないでしょう。娯楽をテーマにした場面や、チャンパ軍との戦いが描かれています。これらの第一回廊のレリーフは、アンコールワットのものと異なり、ストーリーを知らなくても場面場面を楽しめるものも多いのが特徴ですね。(その4に続く)

※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2017/12/30)

※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
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