小さな寺院のプラサート・バッチュムとプラサート・クラヴァン

「世界遺産アンコール遺跡小回りコース」その2からの続きです。沐浴池スラ・スランの南側には、三つの塔が基壇に並んだ「プラサート・バッチュム」がありますが、訪れる人は少ないですね。もとの道に戻り車で2分ほど進むと、5つの祠堂が横一直線に並ぶ「プラサート・クラヴァン」が左側に見えます。10世紀前半に建てられたヒンドゥー教ヴィシュヌ派の寺院で、祠堂の内部にヴィシュヌ神のレリーフがいくつかあるので見てみてください。そのまま道なりに進むと、やがて目の前にアンコールワットが見えてきます。このアンコールワットの南側を回り込む形で道は迂回しており、アンコールワット正面である西側に出ます。

アンコール・トム南大門の前にあるプノン・バケンの丘

そのままアンコールワットの前を通り過ぎてまっすぐ進むと、正面にアンコール・トムの南大門が、そしてその手前の西側にプノン・バケンの丘の入り口があります。丘への入り口にあるピラミッド型の寺院は、「バクセイ・チャムクロン」という10世紀初めのヒンドゥー寺院です。車を降りて、ここから高さ60mの丘の上にある「プノン・バケン」へ登って行きましょう。15〜20分ほどで頂上に出ます。この寺院は10世紀初めに建てられたヒンドゥー教シヴァ派の寺院で、中央祠堂と数多くの小祠堂があります。丘上にあるので、アンコール遺跡では最も高い位置に立っているのだとか。

サンセットの風景を見る人で、丘の上はいっぱい

日中は日差しが強く、人が少ないプノン・バケンですが、夕方になるとたちまち人でいっぱいになります。というのも、ここは夕日を眺める人気スポットで、ツアーの多くにこの夕日鑑賞が含まれているからです。ただし、300人という人数制限があるので注意です。あと、雨期は雲がかかってサンセットが見られないことも多いですね。また、サンセットまでいると下まで降りて行く間に周囲がどんどん暗くなってきます。シェムリアップから自転車で来ると帰りが真っ暗になってしまうので、トゥクトゥクや車の利用がいいでしょう。

ツアーでは寄る場所が限られている

いかがでしたか? アンコール遺跡小回りコースの寺院を紹介していきました。時間のないツアーですと、寄るのはタ・プロームとプノン・バケンの夕日のみ、比較的時間に余裕のあるツアーでもそれにバンテアイ・クディを足したぐらいというのが一般的です。「半日かけてもゆっくり見たい!」という人は、自分でトゥクトゥクや車をチャーターして行くといいでしょうね。それでは、アンコールワット以外にも見るべき遺跡があるアンコール遺跡、楽しんできてください!