「小アンコールワット」とも呼ばれる「バンテアイ・サムレ」

「世界遺産アンコール遺跡大回りコース」その3からの続きです。東メボンからそのまま南に下ってもいい「大回りコース」ですが、次はそこから東へ5kmほど(車で約10分)行った所にある遺跡、バンテアイ・サムレに寄ることが多いようです。これは大きな貯水池だった東バライの東側に位置していた寺院です。このバンテアイ・サムレが建てられたのは、アンコールワットを建設した12世紀中頃のスーリヤヴァルマン2世の時代。そのため、規模はずっと小さいものの、塔の形状や十字形テラス、彫刻などの造りが似ていることから「小アンコールワット」とも呼ばれています。門の破風の浮き彫りが、他の遺跡よりも立体的になっているのも特徴です。

夕日の観光スポットとして人気の「プレ・ループ」

バンテアイ・サムレから再び、大回りコースのメインルートに戻りましょう。プレ・ループは10世紀の中頃にラージェンドラヴァルマン2世によって建てられた寺院で、ピラミッド型の基壇の上に5つの祠堂が並んでいます。ここは火葬が行われていた場所だとか。建材はレンガとラテライトが多用されています。ここはまた、夕日の観光スポットで、最上層は夕日と遠くにアンコールワットが一緒に見られる場所として、夕方になると多くの観光客を集めています。

人が少ないのでゆっくり見られる、大回りコースの遺跡

最後は王の沐浴場だったスラ・スランで、ここで小回りコースに合流して、この大回りコースはおしまいです。ゆっくり回ると約5時間。しかし全部見る人はなかなか多くはありません。時間がない人は、代表的なプリヤ・カン(所要約1時間)、ニャック・ポアン(所要約30分)、バンテアイ・サムレ(所要約40分)などを見て、という感じになると思いますね。これで所要3時間から3時間半ぐらいでしょうか。それでは、時間を取ってなるべくゆっくり回ってください。人でいっぱいの遺跡だけが、アンコール遺跡ではありませんよ! もしツアーに組み込まれていなければ、現地で車やトゥクトゥクをチャーターして回ってもいいでしょう。