建築様式の変化がわかる寺院群

「アンコールワットツアーの申込み前に知っておくこと」その1の歴史編からの続きです。さてさて、こうして東南アジア半島部に大きな歴史を刻んだクメール王朝ですが、その盛衰の軌跡が遺跡となって今も私たちの目に触れることができるのです。王朝は数百年に渡って存続したため、ヒンドゥー教から仏教へと国家宗教も変わり、それが寺院の建築様式に変化をもたらしたことがわかります。ということで、アンコールワット以外にもこの地方には多くの遺跡が点在しており、それらを含めて「アンコール遺跡」として世界遺産に登録されているのです。もちろんアンコールワットはその代表的な寺院ですが、他にも見どころとなる寺院はたくさんあります。

教えて! アンコールワットツアーの申込み前に知っておくこと(その2)観光には何日必要? 教えて! アンコールワットツアーの申込み前に知っておくこと(その2)観光には何日必要?

ツアーではどんな遺跡に必ず寄る? 中心部と小回りコース

例えば、日本発の観光付きツアーを見てみると、どのツアーも必ず寄るのはアンコールワットとアンコール・トム、そしてタ・プロームの3か所です。それにプノンバケンからの夕日の鑑賞や、郊外のバンテアイ・スレイ遺跡の観光などが加わっていきます。さらにプラスとなると、アンコール・トムから東南方面にある遺跡を回る「小回りコース」が加わります。各遺跡間は車でせいぜい3分ほどの距離で、動いては止まり、といったアンコール観光の定番コースですね。タ・プロームやタ・ケウ、バンテアイ・グデイなど、最大9つの寺院遺跡を回りますが、全部ゆっくり見ると5、6時間かかるので、短いツアーでは適当に間引いて回ることが多いです。

大回りコースと郊外の遺跡

一方、アンコール・トムの北から東方面にかけて点在する遺跡を回る「大回りコース」もあります。こちらは大きな寺院のプリヤ・カンや、かつては貯水池にあったニャック・ポアンなどの7つの遺跡があり、全部を回ると4、5時間かかります。しかし忙しい観光客はそこまでゆっくり見られないため、上記「小回りコース」と「大回りコース」の代表的な寺院を合わせて4、5つ回って4時間ぐらいですませることも多いようです。そのほかには郊外のロリュオス寺院群や、時間があれば別日に20km離れたバンテアイ・スレイに行くというツアーもあります。バンテアイ・スレイは人気が非常に高い寺院で、オプショナルツアーの定番の行き先ですね。

アンコール遺跡観光には、何日間必要?

以上、非常にざっくり説明しましたが、主要な遺跡を見るのには3泊4日(正味3日)は必要かなと思います。アンコールワットが半日、アンコール・トムが半日、小回り&大回りコース&ロリュオス寺院群で1日、郊外のバンテアイ・スレイ遺跡とクバール・スピアンで半日かかります。これを基本として、「もっと見たい!」という人は日数を増やしてじっくり見ればいいし、「代表的なところだけ見ればいいや」という人は、アンコールワットとアンコール・トムを中心に考えて、1日削ればいいでしょう。あとはそれに合ったツアーを探すことですね。(その3に続く)