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掲載日:2018/12/07

豊かさとは何かを問う、カンボジアサーカス・ファー2年ぶりの新作『White Gold』

シェムリアップで必見のパフォーマンス、「カンボジアサーカス・ファー」が、満を持して新作【White Gold/ホワイトゴールド】を2018年11月披露しました。カンボジアの人々にとって「米は宝だ」という意味のこもった表現どおり、この国で米は食べるものや生きるための営みとして人々の命を繋いでいます。ステージが白く覆われるほどの量の米を実際に使って、カンボジアの人々が直面している時代の変化や豊かとは何かを問う、深みある作品に仕上がっています。早速公演初日に観に行ってきました。

カテゴリ:スポット エリア:アジア  カンボジア  アンコールワット キーワード: 観光地 人気 アクティビティ

ABガイド:池内 桃子

池内 桃子
カンボジアは世界遺産アンコールワットのお膝元、シェムリアップ在住。現地サーカス団に出会ったのを機に、この国をもっと知りたくなり2012年移住。翌年より、同団体勤務。遺跡だけじゃないシェムリアップやカンボジアの楽しみ方を伝えたい!食、アート、ホットスポットなど、現地よりワクワクする情報をお届けします。

お米はカンボジアの豊かさの象徴

お米はカンボジアの豊かさの象徴

米抜きにカンボジアの繁栄や豊かさを語ることはできません。それを示すように、ショーは男性が米を使って舞台の上にマンダラを描くところから始まります。人々は米を食べ、米を売り穏やかに暮らしていたのに、男性の息子がマンダラの絵を乱してしまったところから、そのままの生活は長くは続かないことを知り始めます。

米がカネになると知った彼らは…

米がカネになると知った彼らは…

場面が進むにつれ、米はやがて商業の対象となり、奪い合いが起こります。米がカネになると知った者たちがわれ先にとひと掬いでも多くの米粒を手に入れようとします。

奪い合いからは何も生まれない

奪い合いからは何も生まれない

欲に囚われ周りが見えなくなってしまった人々は、奪い合いからは何も生まれないことにようやく気がつき、互いを許し合い、手を取り合い始めます。命をもたらす作物だけでなく、それを作る仲間たちのことも敬うことを改めて認識するのでした。

細やかな表情の演技が光る

細やかな表情の演技が光る

今作はこれまでのファーの演目に比べると、激しく感情が揺さぶられるシーンが少ないように思えますが、時代や環境の変化に翻弄されながらも自分たちを見失わずに生きようとするカンボジアの人々の強さが、演者たちの細やかな表情から伝わってきます。

公演情報

公演情報

シェムリアップは11月から2月にかけて観光シーズンピークを迎えます。この時期は満席になりやすいので、ファーを観るなら事前予約がおすすめです。

Phare, The Cambodian Circus(カンボジアサーカスファー)
住所:Phare Circus Ring Road, south of the intersection with Sok San street
電話:+855(0)15499480/(0)92225320
公演時間:毎晩20時 ※11月〜3月は追加で17時公演もあり
ウェブサイト:http://pharecircus.org/ (英語のみ)
*チケット予約は上記ウェブサイトより可能

※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2018/12/07)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
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