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海外現地発ガイド通信

美しい観世音菩薩の浮き彫りが残る巨大寺院遺跡バンテアイ・チュマー


掲載日:2008/08/26 テーマ:遺跡 行き先: カンボジア / プノンペン

タグ: すごい! ロマン 遺跡


タイ国境近くに眠る知られざる巨大寺院遺跡

バンテアイ・チュマー遺跡に残る観世音菩薩の浮き彫り バンテアイ・チュマー遺跡に残る観世音菩薩の浮き彫り

カンボジアで遺跡観光という場合、大多数の人が目指すのはアンコール・ワット観光の拠点となるシェムリアップ州でしょう。ですが、アンコール時代(9世紀から15世紀)に建造された遺跡は、シェムリアップ州以外にも存在します。それらのなかには、まだまだほとんど知られていない素晴らしい遺跡もあるのです。今回はそんな遺跡のひとつをご紹介しましょう。カンボジア北西部のバンテアイミエンチェイ州の州都スヴァイシソポンから約70キロ、タイ国境まで20キロちょっとのところに位置する巨大寺院遺跡バンテアイ・チュマー(東西約800メートル、南北約600メートル、遺跡の周囲は約3キロ)です。

建寺王ジャヤバルマン7世が建てた寺院遺跡

観世音菩薩の浮き彫りの手の部分。肉感的な描写が美しい 観世音菩薩の浮き彫りの手の部分。肉感的な描写が美しい

バンテアイ・チュマー遺跡は、アンコール朝に最盛期をもたらしたジャヤバルマン7世(在位1181頃から1219頃)の治世下に建てられた仏教寺院だと考えられています。アンコール朝の歴代の王の中で初めて仏教に帰依したとされるジャヤバルマン7世は、都城アンコール・トムの周辺にタ・プロームやプレア・カンといった仏教寺院を建てた王で、建設した寺院の多さからのちに「建寺王」とも呼ばれるようになったほどです。

最大の見どころは観世音菩薩のレリーフ

アンコール・トムのバイヨン寺院と同じバイヨン様式の寺院であるバンテアイ・チュマー遺跡では、バイヨンと同様の四面仏像が確認できる アンコール・トムのバイヨン寺院と同じバイヨン様式の寺院であるバンテアイ・チュマー遺跡では、バイヨンと同様の四面仏像が確認できる

この遺跡最大の見どころは、西回廊の南側に残る観世音菩薩のレリーフ(浮き彫り)です。千手観音を模して作られたといわれるこのレリーフは、長年にわたる政情不安のため盗難にあったり崩壊してしまったりしたため、現在、二体しか残っていませんが、躍動感溢れる肉感的なレリーフは見る者の目を引きつけて放しません。また、遺跡内にはアンコール・トムの中心寺院バイヨンと同様の四面仏が見られ、王の仏教に対する信仰心を伺い知ることができます。

チャンパとの戦いをテーマとしたレリーフ

長く続いた政情不安により遺跡の修復はほとんど行なわれず、また盗難の被害にもあったため、遺跡の痛みは激しい 長く続いた政情不安により遺跡の修復はほとんど行なわれず、また盗難の被害にもあったため、遺跡の痛みは激しい

同じく外周壁の外側には、おもにチャンパとの戦いをテーマにしたレリーフが残っています。チャンパというのは、15世紀まで現在のベトナム中部沿海地方に存在したチャンパ王国のことで、数度に渡りアンコール朝に攻勢をしかけました。外周壁に描かれたクメール軍とチャンパ軍の兵士たちの表情をじっくり観察してみると、人間味豊かな顔をした兵士たちの姿に気づくはずです。これらのレリーフはバイヨン寺院の第一回廊に描かれたものとよく似ているため、見比べてみるのもおもしろいでしょう。巨大寺院遺跡バンテアイ・チュマーを訪れて美しいレリーフをじっくり鑑賞してみませんか。

【関連情報】

バンテアイ・チュマー遺跡の周囲はアンコールワットのように環濠で囲まれている バンテアイ・チュマー遺跡の周囲はアンコールワットのように環濠で囲まれている

■バンテアイ・チュマー遺跡
場所:バンテアイ・ミエンチェイ州
アクセス:バンテアイミエンチェイ州の州都スヴァイシソポンから車で2時間から3時間程度。雨季、雨が降って道の状態が悪くなると移動に時間がかかる。
入場料:遺跡を警備している兵士に5ドル程度徴収されることがある。
定休:なし

 

※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2008/08/26)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
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