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海外現地発ガイド通信

1年の収穫を占う格式ある儀式「始耕祭」を見に行こう


掲載日:2009/04/09 テーマ:祭り・イベント 行き先: カンボジア / プノンペン

タグ: おもしろい 祭り 占い


乾季の終わりと雨季の開始を告げる儀式

王宮で飼育されている聖牛。牛も特別な衣装をまとっている 王宮で飼育されている聖牛。牛も特別な衣装をまとっている

乾季が終わりに近づいてきたカンボジアでは、あと2ヶ月ほどで雨が日常的になる雨季に突入します。雨季は田植えの季節。モンスーン(季節風)の恵みをたっぷり受けて、乾いた大地が潤い、水田の緑と真っ青な青空の対比がまぶしくなるときです。さて、首都プノンペンの国立博物館前では、この時期になると毎年、乾季の終わりと田植えの季節の始まりを告げ、その年の作物のできを占うための伝統的な行事「始耕祭」が執り行われます。この行事は農業国カンボジアにとってとても大切なもので、王様や政府高官も参加します。

王が着席したらいよいよ占いの開始

聖牛に鋤を引かせているところ。牛の後に長い行列が続く 聖牛に鋤を引かせているところ。牛の後に長い行列が続く

さて、始耕祭ではどのようにしてその年の農作物の出来具合を占うのでしょうか。答えは牛です。ピンピアットと呼ばれる伝統的な楽団やオーケストラが奏でる音楽が響く中、王宮内で特別に飼育された聖なる牛が鋤を引きながら、会場の周りをぐるぐると周ります。牛の前後には、きらびやかな伝統衣装をまとった人々が続いています。国家を統治する王が国内のすべての水田の所有者を代表し、水の神を目覚めさせるため、聖なる牛に鋤を引かせるのです(王が不在の場合は代理の人間)。それが終わり、王が席に着いたらいよいよ王宮の占星術師による占いに入ります。

7種類の食べ物・飲み物で占う

用意された7種類の食べ物・飲み物を使って占っているところ 用意された7種類の食べ物・飲み物を使って占っているところ

占星術師は、会場のほぼ中央、王の座席の正面におかれた七種類の食べ物と飲み物(米、大豆、ゴマ、トウモロコシ、水、草、酒)を使って、その年の農作物の収穫を占います。もし、牛が米や大豆、ゴマ、トウモロコシを食べたなら、牛が食べたものは豊作になると考えられています。また、水を飲んだ場合は、農業に欠かすことのできない降雨に恵まれるだろうという結果になります。では、草を食べたり、酒を飲んだりしたらどうなるのでしょう? 草の場合は、なんと国内に病気が蔓延することを意味し、酒にいたっては、その年、国家が悪漢や略奪者などによって損害を受けることを表すといいます。

王室始耕祭の見所

取材に来たカンボジアのテレビ局のスタッフ。テレビばかりではなく新聞もこの行事を大きく取り上げる 取材に来たカンボジアのテレビ局のスタッフ。テレビばかりではなく新聞もこの行事を大きく取り上げる

王室始耕祭の最大の見所はやはり占いの結果です。会場は儀式や占いの結果を見に来た人たちでいっぱいになり、そのようすはテレビでも中継されます。国民の関心の高さの現れでしょう。もうひとつは、伝統的な儀式です。王宮で行われてきた儀式だけあって、豪奢な衣装の展覧会のよう。人間ばかりではなく、聖牛も儀式のための衣装を身にまとっているのです。また、厳かな儀式とはいえ、お祭りのような雰囲気も漂っており、儀式を見に来た人たちを狙って屋台もでます。厳かな雰囲気のなかにお祭りのような賑やかさもあるのです。農業国カンボジアの1年を占う大切な伝統行事「始耕祭」を見に来てみませんか?

【関連情報】

儀式に使われる特別な鋤 儀式に使われる特別な鋤

■始耕祭
開催場所:国立博物館前の広場
開催日:毎年5月。2009年は5月12日に開催される。
時間:なし
アクセス:国立博物館のすぐ前。
入場料など:無料

 

※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2009/04/09)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
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