page top

出発エリアをに変更しました。

海外旅行の検索・比較サイト|エイビーロード
AB-ROAD
カンボジア・プノンペン・観光地・名所の現地ガイド記事
RSS

海外現地発ガイド通信

カンボジアの伝統工芸品に出会う旅。銀・銅細工職人の村を訪ねてみよう!


アンコール期から現代へ。歴代の王達も愛した銀・銅細工品

かぼちゃ型をした銀のケースは、王が国賓に贈呈したこともあったとか。 かぼちゃ型をした銀のケースは、王が国賓に贈呈したこともあったとか。

光沢と重厚感のある表面に、手作業で刻み込まれたきめ細やかな模様。カンボジアにおける銀・銅細工品の生産起源は定かではありませんが、アンコール王朝時代(802〜1431年頃)には頂点に達していたと言われています。かつては宮廷に献上するために作られていましたが、現在では冠婚葬祭などでも使用されるほか、お土産物としても販売されています。蔓、葉、花びらなどのモチーフで構成されるカンボジアの装飾様式「Kbach」をあしらった製品は、芸術作品としても見応え十分。美しい銀・銅細工製品はどのように生み出されているのでしょうか。熟練の職人達が集まる村を訪ねてみましょう。

古都の周りに栄えた職人の村を訪ねて

素朴な民家の一角で銀・銅細工が行われているコーチェン村。 素朴な民家の一角で銀・銅細工が行われているコーチェン村。

銀・銅細工職人達が暮らす村は、プノンペンから国道5号線を30Kmほど北上したところにある、ピニャルー(Ponhea Leu)というエリアにあります。トンレサップ川を囲むようにして広がるこのエリアは、古都ウドン(1618年〜1866年に都が存在)にほど近く、水運を利用した交易が発展した場所でもあります。17世紀の朱印船貿易時代には、日本の商人も多く訪れていたそう。トンレサップ川にプレッククダム(Prek Kdam)橋がかかる辺りを訪れると、川を挟んで西側にポートーイ(Pol Toch)、東側にコーチェン(Koh Chen)という銀・銅細工村があります。昔、王宮で銀細工師として働いていた職人がこの周辺に住み着いたため、伝統が継承された歴史があるとか。今回はコーチェン村を訪れました。

暮らしのそばで脈々と息づく手仕事

女性は銅の額縁に、男性はグラスに黙々と模様をつけていきます。 女性は銅の額縁に、男性はグラスに黙々と模様をつけていきます。

最初に訪れたのは、お皿、額縁、グラスなどを作っている一家。生活空間の横で、女性と男性がそれぞれに製作に勤しんでいました。トントンとリズムよく工具を打ち付けると、みるみるうちに刻まれていく繊細な模様。談笑しながらも着々と製品を仕上げていく2人の手先はすべてを記憶しているよう。聞けば、この仕事を始めて約30年という男性。この家でいつから銀・銅製品生産が始まったのかは分からないものの、親から子へと代々技術を受け継いできたといいます。裏手には材料となる金属を熱する道具類が。完全手作業で、ぬくもりの込もった製品の数々。この工房では既製品の販売はせず、オーダーを受けてから生産するスタイルをとっているとのことでした。

小さくても存在感のあるお土産品が充実

バーナーで器に着色をする男性。隣では成形作業を見学することができました。 バーナーで器に着色をする男性。隣では成形作業を見学することができました。

続いて訪れたのは、器、置物、アクセサリーまで、あらゆる銀・銅製品の生産および販売を行う工房。屋外には、銅の小さな器にバーナーを当てて仕上げ作業をする男性の姿が。プノンペンの結婚式で用いるものだそうで、3000個の生産を受注したそう。ショップの中も見せてもらうと、お供えに使う器やケース、動物の置物など、大小のきらびやかなアイテムがずらり。熟練の手技が生み出す滑らかなフォルムと細やかな模様をじっくりと堪能しましょう。工房によっては、オーダーメイドで好みのアイテムを作ってもらうことも可能です。かつての王達も愛してやまなかった由緒正しきカンボジアの銀・銅細工品。ご自宅にお一ついかがでしょうか?

職人村の場所

トンレサップ川の西側にポートーイ村、東側にコーチェン村があります。 トンレサップ川の西側にポートーイ村、東側にコーチェン村があります。

ピニャルー(Ponhea Leu)までは、プノンペンから国道5号線を30Kmほど北上します。

・ポートーイ(Pol Toch)村:5号線沿いに進み、右手の路地を曲がると村が現れます。曲がり角にある「Cambodian Craft Cooperation」と書かれた銅製の看板が目印。
・コーチェン(Koh Chen)村:5号線からプレッククダム(Prek Kdam)橋を渡ってすぐの路地を左手に進むと、仏教寺院の先に村が広がっています。

 

※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2019/12/01)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
 提供情報の真実性、合法性、安全性などについては、ご自身の責任において事前に確認して利用してください。
エイビーマガジンについて

 

キーワードで記事検索

検索