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カンボジアの貨幣・経済・歴史が丸わかり!SOSORO博物館へようこそ


貨幣を通してカンボジアの歩みを知ろう

堂々とした門構えの博物館は、フランス統治時代に官舎として使われていた由緒ある建物を改装したもの。 堂々とした門構えの博物館は、フランス統治時代に官舎として使われていた由緒ある建物を改装したもの。

歴史を学ぶ時、ある1つの視点から史実に追っていくと、全体像が頭に入りやすいと感じることはありませんか?2019年4月にプノンペンにてオープンしたSOSORO MUSEUMは、貨幣を切り口にカンボジアの歴史を学べる博物館です。設立母体は、博物館に隣接するカンボジア国立銀行。歴代の通貨が展示されているほか、お金をとりまく経済・政治・社会的状況についても緻密な調査研究資料をもとに解説されています。マルチメディアを駆使した国内最新鋭の館内設備と、日本語にも対応する音声ガイドが揃っているのもうれしいところ。博物館内部の写真撮影は不可のため、外観写真とともに館内の様子をご紹介します。

貨幣利用にみるカンボジアの興亡史

アンドゥオン王時代の1853年から造幣に使用されていたという圧印機。 機械の中には魔力をもった霊が住んでいると考えられていたそう。 アンドゥオン王時代の1853年から造幣に使用されていたという圧印機。 機械の中には魔力をもった霊が住んでいると考えられていたそう。

展示は、現在のカンボジアの前身である扶南王国(1〜7世紀)からスタート。2012年に扶南時代の硬貨が2000枚以上発掘されたことにより、当時から通貨によって諸外国との交易が盛んに行われていたとする考察が示されます。一方、アンコール王朝(9〜15世紀)では物々交換を基本とし、貨幣利用を推進しなかったことが国力の弱体化を招いたのではないかとの指摘も。近代のブースでは、1970年代の内戦下で原始共産主義を標榜したクメール・ルージュ政権によって、再び貨幣利用が廃止された歴史についても触れられています。内戦によって大混乱に陥ったカンボジアに再び貨幣経済が浸透し、復興の兆しが見えるまでに困難がつきまとったことは言うまでもありません。

硬貨・紙幣に描き出される社会

最新鋭の機材を取り揃えた2フロアにわたる展示室。見学後に一休みできる庭園とカフェも併設しています。 最新鋭の機材を取り揃えた2フロアにわたる展示室。見学後に一休みできる庭園とカフェも併設しています。

貨幣に描かれる人物や風景は、その時々の世相を映すもの。時系列に展示された貨幣のデザインの変遷を辿ってみると、新たな発見があるかもしれません。たとえば、カンボジアがフランス領インドシナの一部であった時代に発行されたインドシナ・ピアストル紙幣は、フランスの支配力を裏付けるような西洋趣味のものでした。また、クメール・ルージュが貨幣利用を廃止する前に印刷したとされる1975年の紙幣には、田畑で強制労働に従事する人々や銃を構える兵士などのモチーフが描かれています。貨幣は流通されなければただの物体・紙切れにすぎませんが、表面に描かれたシンボルが後世に伝えることは決して少なくありません。

子供と一緒に学びたい貨幣経済の成り立ち

外壁に掲げられた2枚の垂れ幕に描かれるように、カンボジアの貨幣史だけでなく、お金・経済にまつわる一般的な事柄についても学ぶことができます。 外壁に掲げられた2枚の垂れ幕に描かれるように、カンボジアの貨幣史だけでなく、お金・経済にまつわる一般的な事柄についても学ぶことができます。

カンボジアの歴史に特化した2階の展示に対し、1階の展示は一般的な貨幣経済の仕組みを学べるようなものになっています。映像のほか、タッチパネル式端末を使ってクイズに答えながら勉強できるゲームも完備。楽しく経済を学べるような工夫が散りばめられています。カンボジアのリエル札をかざすと紙幣の細かいデザインが隅々まで浮き上がる偽札発見機や、自分の顔が印刷された「お札風写真」を撮影できるブースもありますよ。じっくり鑑賞しようとすれば丸1日滞在しても飽きない情報量。大人はもちろん、小学生以上のお子さんも楽しめるような内容となっています。野外観光の後は、涼しい室内で家族揃ってお金の勉強タイムはいかがでしょうか。

施設情報

チケットと英語版館内ガイド。より詳しく学びたい方は、ミュージアムショップでガイドブック(18USD)を購入することもできます。 チケットと英語版館内ガイド。より詳しく学びたい方は、ミュージアムショップでガイドブック(18USD)を購入することもできます。

■SOSORO MUSEUM
ホームページ:http://www.sosoro-nbcmuseum.org.kh/
住所:#16, Preah Moha Ksatreiyani Kossamak Avenue,
Sangkat Wat Phnom, Cambodia
電話:+855 (0)23 901 543
入館料:外国人 5USD、カンボジア人 1USD、学生/子供 0.5USD
音声ガイド使用料:3USD
開館時間:9:00-18:00
休館日:月曜日

 

※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2019/12/19)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
 提供情報の真実性、合法性、安全性などについては、ご自身の責任において事前に確認して利用してください。
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