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海外現地発ガイド通信

巨大な榕樹が絡みつく神秘的な空間!「密林」のイメージがぴったりなタープローム遺跡


掲載日:2009/04/23 テーマ:世界遺産 行き先: カンボジア / シェムリアプ

タグ: すごい! ロマン 遺跡 寺院 世界遺産


創建当時の雰囲気が味わえる遺跡

遺跡に絡み付いた榕樹。石材の間の水分を吸い取るかのように根を張り、遺跡を浸食している 遺跡に絡み付いた榕樹。石材の間の水分を吸い取るかのように根を張り、遺跡を浸食している

アンコール遺跡群を形容する際によく使われる「密林に埋もれた巨大遺跡」というフレーズ。この表現が最もぴったりする遺跡のひとつが、タープローム遺跡でしょう。アンコールワット、アンコールトムに次いで有名なこの寺院には、敷地内の樹木の伐採や崩壊した遺跡の本格的な積み直しなどが行われておらず、あたかも創建当時の姿をとどめているかのような雰囲気が漂っています。東西約1000メートル、南北約700メートルのラテライトの周壁で囲まれたこの遺跡は、12世紀、アンコール王朝に最盛期をもたらしたジャヤバルマン七世が母の菩提を弔うために建設した仏教僧院と言われています。

巨大な榕樹の根が遺跡に絡み付く壮大な眺め

迷路のように入り組んだ周壁。苔むした内部を歩いていると方向感覚を失いそうになる 迷路のように入り組んだ周壁。苔むした内部を歩いていると方向感覚を失いそうになる

アンコール遺跡群の小回りコースに面した入り口からタープローム遺跡の敷地内に入ると、そこは木々の声がこだまする深い森です。さらに進み、ラテライトでできた第四周壁の西門、左右両翼のある力強いつくりの塔門をくぐってさらに歩んでいくと、遺跡を浸食し飲み込んでしまうかのように周壁に根を這わせた巨大な榕樹が視界に入ります。この白っぽく滑らかな樹皮をした榕樹と、迷路のように入り組んだ周壁の内部構造がタープローム遺跡に神秘的な雰囲気を与えているといえるでしょう。

住民についての記述のある碑文が残る遺跡

石材の積み直しなどが行われておらず、崩壊したままの状態になっているところが目立つ 石材の積み直しなどが行われておらず、崩壊したままの状態になっているところが目立つ

敷地内のあちこちで見かける榕樹を見つめていると、いくつにも枝分かれしたヘビの化け物が襲ってくるかのような錯覚にとらわれます。この榕樹、少しずつ成長を続けながら石材と石材の間に根を這い込ませ、遺跡を徐々に破壊しているのです。ところでタープローム遺跡は、数多くのアンコール遺跡のなかでも住民についての記述がある碑文が残された珍しい遺跡のひとつです。碑文によるとかつてこの僧院には、5000人あまりの僧侶と615人の踊り子が住んでおり、3140の村があったと伝えられています。当時の様子を思い浮かべながら寺院内を散策してみれば、きっとタープローム遺跡が生き生きと蘇ってくることでしょう。

仏教からヒンドゥー教への改宗を物語る跡

削り取られた仏像の浮き彫り 削り取られた仏像の浮き彫り

遺跡の細部にも注意を向けてみましょう。先にも書きましたが、この遺跡はもともと仏教僧院として建てられたものですが、後にヒンドゥー教の寺院に改宗されたと考えられています。そのことを示すかのように、破風などに残る仏像のなかには、一部が削り取られているものがあります。ヒンドゥー教の寺院に改宗されてから、ヒンドゥー教徒によって仏教の色彩が濃いものが削り取られたと考えられているのです。当時の住人の暮らしや宗教空間の変遷、大自然の力を肌で感じることができる魅力溢れるタープローム遺跡。シェムリアプを訪れる際にはぜひ立ち寄ってみてください。

【関連情報】

タープローム遺跡は、アンコールトム内のバイヨン寺院と同じバイヨン様式で建てられた。バイヨン寺院と比較しながら見るとおもしろい タープローム遺跡は、アンコールトム内のバイヨン寺院と同じバイヨン様式で建てられた。バイヨン寺院と比較しながら見るとおもしろい

■タープローム遺跡
場所:シェムリアプ州
アクセス:シェムリアプ市内からアンコール遺跡群までは車で約15分。タープローム遺跡の位置はアンコールワットの北東、アンコールトムの東、小回りコース沿い。

 

※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2009/04/23)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
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