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海外現地発ガイド通信

王都アンコールの「前身」ロリュオスに残る遺跡群を歩いてみよう


掲載日:2009/06/01 テーマ:世界遺産 行き先: カンボジア / シェムリアプ

タグ: すごい! ロマン 遺跡 寺院 世界遺産


アンコール以前の都はどんなところ?

東参道から見た古都ロリュオスの中心寺院バコン。東塔門をくぐって進むと、両脇にナーガが横たわる参道に出る。その先に山岳寺院バコンがそびえている 東参道から見た古都ロリュオスの中心寺院バコン。東塔門をくぐって進むと、両脇にナーガが横たわる参道に出る。その先に山岳寺院バコンがそびえている

12世紀、空前の繁栄を極め、インドシナ半島の大部分をその版図におさめたアンコール王朝。世界的に有名なアンコールワットやアンコールトムをはじめとする遺跡群は当時の栄華を静かに物語っています。ところで、アンコールの地に遷都されるまで、王都はどこに築かれていたのでしょうか。インドシナ随一の大帝国を生んだアンコール王朝の「前身」は、どんな都だったのでしょう? 歴史を遡りながら、そんな疑問を解きほぐす旅に出てみませんか? 目的地は現在のシェムリアプ市街から南東へ約13キロ行ったところにあるロリュオスです。

田舎の風に吹かれながら古の都を旅しよう

五階層の山岳寺院バコンの各層にはそれぞれゾウの像とシンハ(獅子)の像が立ち、寺院を守護しているかのように見える 五階層の山岳寺院バコンの各層にはそれぞれゾウの像とシンハ(獅子)の像が立ち、寺院を守護しているかのように見える

ロリュオスの基礎は、西暦790年頃、ジャヤヴァルマン2世によって築かれたとされ、その後、インドラヴァルマン1世の時代に王都「ハリハラーラヤ」の造営が始まりました。以降、889年に即位したとされるヤショーヴァルマン1世がアンコールに遷都するまで、現在のロリュオス周辺の地域は都として発展していったのです。アンコール王朝の前身とも言える王都ハリハラーラヤとはどんな都だったのかを想像しながら、現在も残る遺跡群(ロリュオス遺跡群)を巡ってみましょう。旅する季節や時間帯にもよりますが、アンコールワットほど混み合わないため、カンボジアの田舎の風に吹かれながらゆったりとした日帰りの旅を楽しめるという点もおすすめ です。

神が住む山を象徴した山岳型寺院

かつて第五層の壁面は美しい彫刻が多数施されていた。現在も、第五層の南面東側には阿修羅が闘う様子を描いたレリーフが良質な状態で残っている かつて第五層の壁面は美しい彫刻が多数施されていた。現在も、第五層の南面東側には阿修羅が闘う様子を描いたレリーフが良質な状態で残っている

まずは881年にインドラヴァルマン1世がヒンドゥー教の神々に奉献するために建てられたバコン寺院です。伽藍の周囲に環濠を巡らせた最初の山岳型寺院(五階層)として知られるバコン寺院は、ロリュオス遺跡群のなかで最大級の規模(東西約900メートル、南北約700メートル)を誇る遺跡で、王都ロリュオスの中心寺院でもあります。神が住むとされる須弥山(メール山)を象徴する中央祠堂を中心として東西南北にそれぞれ塔門が配置され、それぞれの塔門は周壁で結ばれています。狭い参道を渡って中央祠堂の中心部へ参詣するという宗教的な構造になっていると考えられているため、この点を心に留めておくとバコン寺院をより深く味わえることでしょう。

かつての姿を想像しながら歩いてみよう

バコン寺院の周囲を取り囲む環濠 バコン寺院の周囲を取り囲む環濠

続いてアンコール遺跡群のなかで最古の部類に属するプレアコー寺院(東西約500メートル、南北約400メートル)です。この寺院は、先王ジャヤヴァルマン2世や先祖を祀るため、インドラヴァルマン1世が建立したと言われています。全体の構造は6基の祠堂を有する中央伽藍を囲むようにして、東西の塔門を結ぶ周壁が巡らされています。注目して欲しいのは、中央伽藍に立つ6基の祠堂に残る漆喰彫刻の跡です。現在、プレアコー寺院の表面はレンガ色や薄い茶色ですが、漆喰彫刻の跡から察するに、建造当時、寺院全体の色は白い漆喰で覆われていたかもしれないのです。王都アンコールの「前身」に思いを馳せながら、旧都ロリュオスへ旅立って見ませんか?

【関連情報】

ロリュオス遺跡群のひとつであるロレイ。父王インドラヴァルマンを始め祖先を祀るためにヤショーヴァルマン1世が創建したヒンドゥー教の寺院遺跡である ロリュオス遺跡群のひとつであるロレイ。父王インドラヴァルマンを始め祖先を祀るためにヤショーヴァルマン1世が創建したヒンドゥー教の寺院遺跡である

■ロリュオス遺跡群
位置:シェムリアプ州
アクセス:シェムリアプ市街から車、トゥクトゥクなどで国道6号線を南東(プノンペン方向)へ約13キロ進む。シェムリアプ市街から片道20〜30分程度なので日帰り可能。
備考:観光するにはアンコール遺跡の入場券を買う必要がある。

 

※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2009/06/01)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
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