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アンコール王朝が残した究極の美!精緻なレリーフが胸打つバンテアイスレイ遺跡へ


掲載日:2020/01/04 テーマ:世界遺産 行き先: カンボジア / シェムリアプ

タグ: 一度は見たい 建築 史跡 寺院 世界遺産 歴史


アンコール美術の最高傑作を求めて

情熱的な炎のような赤い砂岩とラテライトで造られた伽藍。灰色を基調とするアンコールワットとは全く異なる趣を感じさせます。 情熱的な炎のような赤い砂岩とラテライトで造られた伽藍。灰色を基調とするアンコールワットとは全く異なる趣を感じさせます。

700以上もの建造物を含むとされる、世界遺産アンコール遺跡群。カンボジアの国旗に描かれる有名なアンコールワットの他にも魅力的な遺跡がたくさん存在しています。せっかくシェムリアップに来たら、少し足を伸ばして郊外の遺跡も訪ねてみませんか?シェムリアップ中心部から北東に約40kmのところに位置するバンテアイスレイは、アンコールワットよりも1世紀以上早い967年に建造されたヒンドゥー教の寺院です。赤々と燃えるような砂岩とラテライトでできた建物を埋め尽くす繊細優美なレリーフ。現在も細部まで堪能できるほど保存状態がよく、「アンコール美術の至宝」として芸術性が高く評価されている遺跡です。

寄って、引いて堪能したい小さな寺院

小さな箱庭のような空間に並ぶ中央祠堂と経蔵。壁という壁を埋め尽くす細やかなレリーフは圧巻です。 小さな箱庭のような空間に並ぶ中央祠堂と経蔵。壁という壁を埋め尽くす細やかなレリーフは圧巻です。

バンテアイスレイは、外周がおよそ100m四方のコンパクトな寺院。外側から順に、第一周壁、第二周壁、第三周壁が並ぶ三層構造を取っているのはアンコールワットと同じですが、参道に高低差がなく、平坦な敷地内に伽藍が広がっているのが特徴的です。徐々に外周が狭まっていく入れ子箱の世界に入っていくようなドキドキ感を味わうことができるでしょう。第三周壁の内部には、壁一面に細やかな図柄が彫り込まれた中央祠堂と経蔵が。壁面に近づけば、息を呑むほど見事な彫りの世界が目の前に広がり、一歩離れてみれば、密集した伽藍配置が生み出す荘厳な空間美を肌で感じることができるでしょう。

石の舞台で鮮やかに繰り広げられる神々の物語

カイラス山の上で瞑想をシヴァ神と瞑想を邪魔しようとする魔王ラーヴァナを描いたシーン。生命力がみなぎる彫刻は、1000年以上の時を経たとは思えないほどの精巧さを保っています。 カイラス山の上で瞑想をシヴァ神と瞑想を邪魔しようとする魔王ラーヴァナを描いたシーン。生命力がみなぎる彫刻は、1000年以上の時を経たとは思えないほどの精巧さを保っています。

伽藍の至るところに刻まれたレリーフは、どの平面を切り取っても惚れ惚れするほど壮麗なもの。そんな中でも一際着目したいのが、塔門や経蔵の破風。舞踏や瞑想をするシヴァ神など、ヒンドゥー教の神々が躍動感溢れる姿で描き出されるほか、インドの叙事詩「ラーマーヤナ物語」のワンシーンが劇場さながらに生き生きと描かれています。曲線を駆使した唐草模様のしなやかさと、金細工のような重厚感と滑らかさを感じさせる質感。精巧な彫り口を眺めているだけでも胸に迫るものがありますが、ヒンドゥー教の神々の特徴や叙事詩のエピソードを頭に入れた上で鑑賞すると、感動もひとしおでしょう。

世界を魅了する微笑みのデバター

国境を越えて愛される端麗なデバター。かつて、アンコール遺跡を舞台にした小説『王道』の作者アンドレ・マルローが、あまりの美しさに見惚れて盗掘しようとしたことでも有名です。 国境を越えて愛される端麗なデバター。かつて、アンコール遺跡を舞台にした小説『王道』の作者アンドレ・マルローが、あまりの美しさに見惚れて盗掘しようとしたことでも有名です。

「女の砦」という意味を持つバンテアイスレイ。中央祠堂の壁面に複数配置されたデバター(女官や踊り子をモデルにした女神像)も見どころの一つです。「東洋のモナリザ」の異名で知られるバンテアイスレイのデバターは、アンコールワットのデバターに比べると、よりくっきりと深く彫られており、柔和でまろやかな女性らしさを纏っています。それぞれ少しずつ表情が異なるものの、いずれも穏やかな笑みを浮かべ、周囲に優しい空気を振りまいているよう。デバターを一目見ようと世界中から訪れる人が多いのも頷けます。四方八方に美が散りばめられたアンコールの宝石、バンテアイスレイ。美術館に立ち寄るような感覚で訪れたい遺跡です。

遺跡情報

計算されつくした造形と装飾の美しさは、様々な角度から楽しみたいもの。 計算されつくした造形と装飾の美しさは、様々な角度から楽しみたいもの。

■バンテアイスレイ
場所:シェムリアップ中心部より北東に約40km。車で所要約1時間。
開館時間:7:30〜17:30
休園日:なし
入場料:アンコール遺跡共通チケット「アンコールパス」(1日券:37USD、3日券:62USD、7日券:72USD)で入場可

 

※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2020/01/04)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
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