page top

出発エリアをに変更しました。

海外旅行の検索・比較サイト|エイビーロード
AB-ROAD
カンボジア・シェムリアプ・世界遺産の現地ガイド記事
RSS

海外現地発ガイド通信

アンコール王朝が幕明けた聖山プノンクーレン。清らかな水と遺跡をたずねて


アンコール王朝が厳かに開かれた聖なる山

緑と水に囲まれ、神々しい雰囲気が漂う岩場。 緑と水に囲まれ、神々しい雰囲気が漂う岩場。

802年から1431年まで続き、栄華を極めたアンコール王朝。約6世紀の間に、現在のシェムリアップの地には数々の聖地や寺院が開かれました。中でも、州の北部には王朝初期の遺跡が点在しています。今回ご紹介するのは、アンコールワットから北東に約50km離れたところにある、標高500m弱の聖山プノンクーレン。アンコール王朝の開祖ジャヤヴァルマン2世の即位儀式が行われ、王朝発祥の地となった場所です。それまでジャワの属国であったカンボジアが独立を宣言した場所でもあり、アンコール王朝の歩みを語る上で外せないスポットといえます。

清らかな水を全身に浴びられる滝壺のパワースポット

聖水を浴びようと、国内外から訪れる人々。水着を着て水に浸かる人々の姿もみられます。 聖水を浴びようと、国内外から訪れる人々。水着を着て水に浸かる人々の姿もみられます。

主要な見どころがある山の中腹までは、車で30分ほど。巨大な砂岩が切り立ち、荘厳な雰囲気で満ち溢れる山道を登っていくと、川が現れます。川に沿って北側に進み、横たわるビシュヌ神と瞑想するブラフマー神を描いた川底の水中彫刻を鑑賞したら、最大のハイライトである大小2つの滝へ。「Kulen」という商標でミネラルウォーターとして商品化もされており、聖水として有名なプノンクーレンの湧き水。滝壺は、水しぶきを浴びて祈りを捧げる人や、水遊びをする人々で賑わいを見せています。鮮やかな緑に色づいた木々の隙間から差す光と細かい水の粒が生み出す神聖な空気を存分に味わいましょう。

川底から生命力がみなぎる1000本リンガ

川底にうっすらと透けて見えるリンガを鑑賞するには、適度に水量がある雨季の始まり(5〜6月頃)または終わり(11月頃)に訪れるのがベスト。 川底にうっすらと透けて見えるリンガを鑑賞するには、適度に水量がある雨季の始まり(5〜6月頃)または終わり(11月頃)に訪れるのがベスト。

滝壺から川沿いを南方へ1.5kmほど進んでいくと、川底に規則正しく並ぶ無数の丸い浮き彫りが出現。1000本リンガと呼ばれる彫刻です。ヒンドゥー教の聖地でよくみられる男性器を象ったリンガは、破壊と創造を司るシヴァ神、ひいては豊穣のシンボルとされています。現在、カンボジアの国教は仏教ですが、ヒンドゥー教が篤く信仰されていたアンコール王朝時代初期の遺跡にはヒンドゥー教のシンボルが多く残されています。抽象化され、丸のみで表現されたリンガが所狭しと彫られている様子は圧巻。リンガの上を通った水は清められると信じられていたことから、川底に彫られたといわれています。

神仏に近づき、見えない力と繋がる場所

砂岩から彫り出されたプリア・アントンと呼ばれる涅槃仏。崖の上の小さな祠堂内を埋め尽くすようにどっしりと体を横たえています。 砂岩から彫り出されたプリア・アントンと呼ばれる涅槃仏。崖の上の小さな祠堂内を埋め尽くすようにどっしりと体を横たえています。

1000本リンガからさらに南方に行くと、巨大な砂岩の上に立つ祠堂が。中には16世紀に設置されたという涅槃仏が横たわっており、敬虔なカンボジアの仏教徒たちが多数参拝に訪れています。祠堂から降りると、砂岩の下に仏像が祀られた空間があり、聖水を振りかけてもらい、祈りを捧げる人々の姿もみられます。聖山プノンクーレンは、生薬や呪術によって人々の健康維持を司るクルクメールと呼ばれる伝統医療師たちが住んでいることでも有名で、参道近くには薬用植物や煎じ薬の売店も立ち並んでいます。どこをとっても霊験あらたかな空気がみなぎるスポット。アンコール王朝の起源をたどり、訪れてみませんか。

遺跡情報

山道を囲む巨大な砂岩が自然の大いなる力を感じさせます。 山道を囲む巨大な砂岩が自然の大いなる力を感じさせます。

■プノンクーレン
場所:シェムリアップ中心部より北東に約50km。車で所要約1時間30分。
開門時間:6:00〜12:00
※12:00以降は入場ができなくなるため、午前中早めの行動を。
休園日:なし
入場料:20USD
※アンコール遺跡共通チケットでは入場できないので要注意。チケットは、シェムリアップ市内(国道6号線沿い、シティアンコールホテル近く)の専用チケットセンターで購入できます。

 

※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2020/02/06)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
 提供情報の真実性、合法性、安全性などについては、ご自身の責任において事前に確認して利用してください。
エイビーマガジンについて

 

キーワードで記事検索

検索