聖池前のポジションをゲット!「アンコールワット」

世界三大仏教遺跡のひとつアンコール遺跡を訪れたら、アンコールワットで見るご来光ははずせません。まだ暗いうちに、寺院を取り囲む200mの濠にかけられた石橋を渡り、回廊の西大門から境内に入ります。境内の中はご来光を待つ観光客がわんさといますが、中央の祠堂が聖池に映りこむベストポイントをできるだけ確保しましょう。向かって右側にも聖池がありますが、ご来光を見るなら絶対左側の聖池がおすすめです。夜明けが近づくと空が一瞬にしてぐわっと色づき、ワットのシルエットとその後ろから昇る朝日が聖池に映るさまは厳かでさえあります。

世界のご来光スポットはここだ! -信仰編- 世界のご来光スポットはここだ! -信仰編-

須弥山の上からご来光を見る「ボロブドゥール」

世界三大仏教遺跡、もうひとつはインドネシアのジャワ島にあるボロブドゥール遺跡です。9段ある回廊には仏教の説話のレリーフが刻まれ、その形状から、仏教の世界観の中で中心に聳える聖なる山「須弥山」を模したとも、立体曼荼羅であるとも考えられています。ボロブドゥールのご来光を見るには、遺跡公園内にあるマノハラホテルのサンライズツアーがおすすめです。まだ暗いうちに遺跡の頂上まで上り、最上段のストゥーパ(仏塔)の前に座って日の出を待ちます。私が上ったときは、遺跡の下段は朝靄に隠れていて、日の出と共に靄が晴れていくというなんとも幻想的なご来光を体験できました。

モーゼが十戒を授かった山「シナイ山」

エジプトのシナイ半島にあるシナイ山は、モーゼが神から十戒を授かった場所とされています。一本の木も生えることを許さない厳しい山々は、日本では見られない荒々しい風景です。この山の山頂からご来光を見るツアーを、紅海のリゾート、ダハブのホテルが催行しています。真夜中にダハブを出発し、2時頃から月明かりを頼りに山を登り始めます。山頂までは3〜4時間。途中の茶店で休憩しますが、思った以上にきつい道です。あちこちにラクダが待機しているので、乗せてもらってもいいでしょう。山頂から眺める、潤いのまったくない乾いた天と地が、やがて日の出とともに柔らかいピンク色に染まっていきます。この風土の厳しさゆえに信仰が生まれたのだろうか、と考えさせられるご来光ツアーです。

人々の祈りに満ちた川からのご来光「ベナレス」

ヒンドゥー教の聖地ベナレス。基本的には南東に流れるガンガー(ガンジス川)が、ここベナレスでだけ大きく屈曲して北に流れを変えることから、聖なる場所とされています。ガンガー自体が信仰の対象で、川沿いに60ものガート(沐浴場)が設けられ、夜明けから巡礼者が沐浴し祈りを捧げます。また、ベナレスのガンガーで死ぬものは輪廻から解脱できるとされ、ここに運ばれてきた遺体の火葬を行うガートもあります。わたしたち旅行者はボートに乗って川を下りながら、ガートで沐浴する人々を見、ご来光を見ます。インドの朝日は、空気のせいなのか光り輝かず、まるで夕陽のように赤々としていて、それがガンガーに漂う空気をいっそう神秘的なものにしている気がします。