天空の世界遺産「プレアビヒア」

カンボジア北部、タイとの国境に位置するプレアビヒアは、タンレック山地の北斜面に建てられた山岳寺院です。2008年7月、プレアビヒアはカンボジアでふたつ目の世界遺産に登録されました。長く続いたカンボジア内戦時代は、反政府勢力ポルポト派の支配地域にあり、内戦終了後は寺院の領有権をめぐりタイとの戦闘が続き、なかなか訪れることが出来ませんでした。現在は戦闘も終結し、観光客も訪れるようになりました。シェムリアップから約250キロ、早朝出発すれば日帰りも可能です。

カンボジアにあるもうひとつの世界遺産プレアビヒアって? カンボジアにあるもうひとつの世界遺産プレアビヒアって?

車をチャーターすれば日帰りも可能

シェムリアップからプレアビヒアに行くには、車をチャーターする必要があります。乗用車、ミニバン等ありますが、料金はUS150〜200ドルが相場のようです。プレアビヒアは山の上にあるためシェムリアップでチャーターした車では遺跡の下の麓までしか行くことが出来ません。麓から山頂までは現地にてピックアップトラックをチャーターするか、バイクタクシーに乗り換える必要があります。車をチャーターする場合には、この山頂までの料金が含まれるのか別なのか確認しましょう。

他のクメール寺院とは異なる構造と断崖からの眺望が見事

シェムリアップからプレアビヒアまでは、途中休憩を含めて約4時間ほどかかりますので早朝日の出前の出発をおすすめします。山頂に到着するとまず目にするのが第一塔門です。カンボジアのお札の図柄に使われ、その美しさには感動します。プレアビヒアは、一般の東西軸を基準とするクメール寺院とは異なり、例外的に南北が伽藍の中心となり、南北約800メートルに5つの塔門が並んでいます。南端の海抜650メートルの崖からはカンボジアの大地の眺望がすばらしい。

国境線にあるが故に続いた領有権争い

寺院はタイとの国教付近にあるため、タイ側を望むとタイの国境警備隊のタイ国旗が見えます。第一塔門から北側に続く階段を降りると、タイはもう目の前。遺跡はまさに両国の国境線上にあるのです。1962年に国際司法裁判所によりカンボジア領と定められましたが、長年にわたり領有権争いが続きました。階段を降りた一番下には「Preah Vihear is our temple」と英語とクメール語で書かれた小さな竹看板があります。2012年8月、監視兵を残し両国の軍隊は撤退しました。