スマホ決済

「(代金を)ぴったり出せるなら売るけど、出せないなら売らない」。ええっ! 食堂で言われました。 驚きつつも来るべき時が来たような気もします。2017年の夏頃から日本でも「現金を持たない中国人」が話題になっています。今、中国では、多くの人が、中国版ラインの「微信(ウイチャット)」を使っています。ウイチャットの決済機能のウイチャットペイや「支付宝(アリペイ)」を使って、スマホ上でお金のやりとりをしています。そのため現金を持たない中国人が増えているのです。

屋台、食堂、商店のどこに行っても、必ず貼られているQRコード 屋台、食堂、商店のどこに行っても、必ず貼られているQRコード

ウイチャットペイやアリペイは、いったい何が便利?

今、中国では、食堂でも商店でも屋台でもウイチャットやアリペイのQRコードが貼ってあります。お客は代金を支払う時、スマホでこのQRコードを読み取り、支払う金額を入力し、送信します。その画面をお店の人に見せれば、支払い完了。お店の人は、おつりの用意をしなくてもいいだけでなく、仕事の手を止める必要がありません。お店側、お客側、どちらもとにかく便利。そのため一気に中国全土に広まりました。現金で払う人がほとんどいないので、今回の私のようにお店の人に「ぴったり出せないなら売らない」なんて言われてしまうのです。2017年の秋、スマホで決済することが、中国人が長年培って来た習慣や考え方まで変えたことがわかりました。

こんな小さな屋台ほど、ウイチャットペイは便利! こんな小さな屋台ほど、ウイチャットペイは便利!

中国の昔ながらのお金の払い方とは?

中国では、友人と食事に行った時、誰か一人が代表して払う習慣があります。しかし、20代の中国人の間では、AA制と呼ばれる割り勘が定着しています。中年の中国人は「AA制は人情がない」と言って、昔ながらの払い方を続けていました。でも、これって、かなり不公平。例えば、学生時代の友達と食事に行くとします。たまたま少ない人数の時は、その日、みんなにおごる予定の人は安くあがります。逆に、いつになく、たくさん集まった時におごる番が来た人は、高くつきます。また、四川料理にするか広東料理を食べに行くかでも、代表者が負担する費用が大きく変わってきます。

こんなところにもウイチャットペイ! こんなところにもウイチャットペイ!

中高年もいつのまにかAA制になっていました!

ところが、いつのまにか中年の中国人もAA制になっているそうなのです。最近は、公平に割るそうです。一人37元なんて半端な金額でも、ウイチャットの送金機能を使って、代表して払った人に37元を送信するだけでオッケー。中国人の考え方や習慣は、地方さが大きいので一概には言えませんが、大都市に住む40、50代の特に女性の間では、AA制が広まっているそうです。スマホ決済や送金機能が、何十年と続いて来た中国人の習慣や考え方をあっという間に変えてしまいました。外国人旅行者には、少しデメリットもあるスマホ決済ですが、本当にすごいです!