見どころがいっぱいの四川省北部、最近、流行っているところはどこ?

2013年の秋、四川省の省都、成都にいました。パンダのふるさととして名高い四川省は南部は穏やかな気候ですが、北部は標高も高く、冬の寒さの厳しいところです。そしてここはチベット人が多く住み、チベット文化に触れることができる地域です。四川省北部は世界文化遺産の九寨溝、チベット美人で有名な丹巴、四季折々の姿が全く異なる四姑娘山など、美しい景色が楽しめるところが何か所もあります。そんな四川省北部で2013年の秋から冬にかけて、妙に行く人が多かったのが色達(セルタ)です。セルタは青海省との省境いにも近い、四川省の北端ともいえる場所です。

標高3700メートルの巨大ラマ教寺院に圧倒された!四川省色達の旅 標高3700メートルの巨大ラマ教寺院に圧倒された!四川省色達の旅

赤い要塞!セルタのチベット寺院にびっくり!

セルタの見どころはセルタ県の中心部ではなく、そこから約18キロほど手前にある「喇英五明佛学院(ラルン・ガル・ゴンパ)」です。ここはチベット仏教の宗派のひとつ、ニンマ派の大寺院です。幹線道路沿いから3キロほど奥まったところにあります。小高い丘に向かって1本道を歩いていくと、赤い山が見えてきました。赤いのはマッチ箱のような僧房です。赤い小さな僧房が山全体をすっぽり覆い尽くし、山が一つの要塞のようです。近づいて見ると、丸太を組んで作った家は山小屋風のかわいい家です。

今時のチベット僧の必需品に驚いた!

1本道をまっすぐ進むと、黄金の屋根を持つ巨大寺院が現れます。そこから出てくる煉瓦色の袈裟をきたチベット僧の数の多さにも圧倒されます。喇英五明佛学院は仏教を勉強する学校です。一説によると現在は5630人が住んでいると言われています。マッチ箱のような僧房の間から山頂に登ると、黄金の屋根を持つ寺院があり、周囲をチベット人が巡礼しています。ここにいると、昨日まで私がいた世界が嘘のように遠くなります。それを引き戻してくれるのが、お坊さんたちのスマホです。じ〜っとスマホの画面を見つめているお坊さんが多いのです。「修行中の身でスマホばかりいじっているとは何事だ!」と言いたくなります。

セルタに行くなら、マルカムで1泊か2泊するのがおすすめ!

約10年前ならセルタは成都からバスで1泊2日かかりました。今はバスの性能もよくなり、道路も整備され、たった13時間で行くことができます。朝6時に成都の茶店子バスターミナルを出発したバスは、夜の8時頃にはセルタ到着です。しかし、これはかなり危険。喇英五明佛学院付近の標高は3700メートルです。成都からバスで一気にここまで来ると、高山病にかかる可能性があります。途中で通るマルカムはちょうど中間点になります。マルカムの標高は2600メートル。ここで1泊か2泊して高所順応していくのがおすすめです。圧倒されるようなチベット世界を体感できる喇英五明佛学院、高山病なしで楽しめたら最高です!