河北省張家口に急いで行くには訳がある

中国の河北省張家口に慌てて、行ってきました。張家口は一応、日本のガイドブックでは紹介されてますが、観光地として有名な都市じゃありません。そんなところに、なぜ慌てて行って来たのか? ここは次の冬季オリンピックの候補地なのです。しかも今のところ最有力! もしかしたら、張家口に決まってしまうかもしれません。そうなると、再開発が一気に進み、今の古い街並みが残る張家口をもう見られなくなってしまう可能性大です。今のうちに行っておかなくては! 張家口は北京の北東にあります。北京から快速列車で約3時間半ぐらいで、こじんまりした張家口南駅につきます。

いいね! 昔ながらの風景が今も残っている河北省の張家口堡 いいね! 昔ながらの風景が今も残っている河北省の張家口堡

日本人が住んでいたこともある?

張家口は南北に細長い町です。現在、主な列車は町の南部にある張家口南駅につきますが、町の中心部は張家口駅がある北部です。私が見たかったのは、張家口中心部に近い「張家口堡(チャンジャーコウブー)」と呼ばれる旧市街です。明代の1429年から1581年にかけて建設された要塞です。後に張家口はここを中心に発展していきました。この張家口堡には戦前、戦中には日本人が一時期、住んでいたこともあります。日本人が住んでいた面影はもうないでしょうが、なんとか今のうちに行っておきたかったのです。

張家口堡内の見どころチェック!

初めて張家口堡に行って見て、びっくりです。もう少しひっそりした地区にあると思っていたのに、繁華街の真裏にありました。張家口堡は東西590メートル、南北330メートルと規模は大きくありません。文昌閣(鐘楼)を中心とした張家口堡は繁華街に近いところだけは古く“見せかけた”建物が並んでましたが、それ以外は見事に古い建物、そのままでした。清代末期には、ここにモンゴル貿易を行う商家が1600軒もあったと言われています。「票号(ピャオハオ)」と呼ばれる私的な銀行のような役目を果たした建物も残っています。灰色の煉瓦を積み上げた高い壁も、下手な改修工事をしていないので年季が入り、ほどよくボロボロで風情があります。

昔懐かしの、ひなびた世界を見ておこう!

歴史的建造物ではありませんが、張家口堡の中には「浴池」が何軒もあります。浴池って、銭湯です。浴池はシャワーだけかもしれませんが、ひとり用のバスタブがあるところもあります。シャワーがある家が増え、浴池が多くの町から姿を消しているのに、張家口堡ではしっかり残ってました。張家口堡って、懐かしい感じが漂うほのぼのとしたところです。最後に張家口堡の北側にある玉泉閣に登ってみました。ここから張家口堡全体を見ることができます。冬季五輪がここで開かれることが決定すれば、この玉泉閣から見えている、ひなびた世界も変わってしまいます。張家口堡に行くなら、今のうちですよ!