銭湯がある町並が素敵な張家口の堡子里

銭湯の看板や銭湯がたくさんあるところを歩いていると、なんだか懐かしいような気持ちになりませんか? 銭湯が多いところって、小さな家やお店がごちゃごちゃ集まる下町です。そこに銭湯があると、少し昔にタイムスリップしたみたいな街並みに見えます。銭湯と言っても日本の銭湯ではなくて、中国の銭湯ですけど。2014年11月に訪れた河北省張家口の旧市街「堡子里」は、妙に銭湯が多い珍しい町でした。今時、こんなに銭湯があるところってないんじゃないかしら?

今も銭湯が残る珍しい町、張家口の「堡子里」に行ってみよう! 今も銭湯が残る珍しい町、張家口の「堡子里」に行ってみよう!

中国の銭湯ってどんなところ?

中国の銭湯にはいろんな呼び方があります。「澡堂」、「浴池」、「盆池」、「浴室」、「淋浴」、「淋室」などなど。中国は広いので地方によって他の呼び方があるかもしれません。淋浴と淋室は銭湯というよりシャワー屋さんです。浴槽につかる習慣があまりない中国西北部でよく見られます。中に入ると、ロッカールームのようになっています。「洗澡」という北京の銭湯を舞台にした映画がありましたよね。この中に出てきた大きな湯船がある銭湯が「澡堂」です。浴池、盆池は「池」という字が入っているので、浴槽はあります。ただし、大きな湯船なのかひとり用のバスタブにお湯を入れるタイプなのかはわかりません。

中国に銭湯がほとんどなくなった訳

2000年になってから中国の銭湯は一気に減りました。再開発で古い家が壊され、新しくできた高層マンションなら、どの家にもシャワーがあるからです。日本と違って、浴槽があるマンションはほぼ皆無です。超高級マンションならあるかもしれませんが、普通はシャワーです。銭湯やシャワー屋さんに行く必要もなくなり、銭湯やシャワー屋さんがあった地区も公園やマンションに変わってしまいました。たまに銭湯やシャワー屋さんを見つけると、「よくぞ、残っていてくれました!」と応援したくなります。

張家口は銭湯が残っている珍しい街

張家口は北京を取り囲むような河北省の西北部にあります。「堡子里」と呼ばれる旧市街は明代の1429年から1581年にかけて建設された要塞です。今も明清代の住居が残っている保護区ですが、小さなお店や古い家が集まる下町です。東西590メートル、南北330メートルの小さな地区ですが、妙に「浴池」や「浴室」の看板が目につきます。「堡子里の人ってお風呂好き?」と思うほど。料金は10元(約200円)からです。堡子里のそれぞれの家には水道がありません。水道がある小屋があり、近所の人がそこにバケツを持って、水を汲みに行きます。自分の家を改造して、シャワーをつけられません。だから今時、珍しいほど銭湯が残っているのです。銭湯の看板が似合うノスタルジックな街並みを見に張家口に行ってみませんか!