「中国で最も美しい鉄道の駅トップ10」発表!

2018年2月1日の「中国文明サイト」にこんな記事が出ていました。「中国で最も美しい鉄道の駅トップ10! 駅を出れば、すぐそこに美しい景色が!」。どんな基準で誰が選んだのかは、謎ですが、トップ10は1位から山東省青島駅、黒竜江省横道河子駅、遼寧省旅順駅、雲南省碧色賽駅、湖北省漢口駅、黒竜江省亜布力南駅、江蘇省蘇州駅、江蘇省南京駅、天津駅、内モンゴル自治区阿爾山駅です。私が行ったことがあるのは、青島駅、旅順駅、碧色寨駅、天津駅の4つ。「中国で最も美しい駅」と言う特集は、様々な媒体で、しばしば組まれます。ちなみに阿爾山駅は、2017年には、中国で最も美しい駅の第1位になった駅です。

第9位の天津駅。1888年開業の中国でもトップクラスに古い駅。中央の建物がロボット風でおもしろい 第9位の天津駅。1888年開業の中国でもトップクラスに古い駅。中央の建物がロボット風でおもしろい

中国人は、メルヘンチックな駅がお好き!?

阿爾山駅とは、どんな駅なんでしょう? 阿爾山駅は、中国とモンゴルとの国境のすぐそばにあります。とんがり屋根と木組みが見える壁を持つ駅舎は、私には、ドイツ風に見えます。1937年に日本軍が、この地に駐屯した際に建てられたものです。2位の横道河駅は、赤いとんがり屋根の小さな塔が、赤い屋根の駅舎の上に建っており、何ともメルヘンチック。1901年にロシアが満州北部に建設した東清鉄道の駅のひとつです。3位の旅順駅は、緑の屋根とクリーム色の壁がかわいい。東清鉄道の駅のひとつでもあり、後に南満州鉄道会社(満鉄)に移管されました。東北地方の駅は、日本人やロシア人によって建設された、メルヘンチックでかわいい駅舎ばかりです。

第3位の旅順駅。ロシア人が設計したロシア式木造建築 第3位の旅順駅。ロシア人が設計したロシア式木造建築

山東省のドイツ式駅舎と雲南省のフランス式駅舎

2018年第1位の青島駅は、1899年に建設が始まった、大きな時計塔を持つレンガ色の建物です。ドイツの租借地だった青島にドイツ人が建てたドイツ建築です。第4位の碧色寨駅は、フランスが、ベトナムのハノイから雲南省の昆明まで敷いたテン(さんずいに眞)越鉄道の駅です。ハノイに残るフランス植民地時代の建物と同じヤマブキ色をした駅舎は、ノスタルジックで、映画のロケ地としても知られています。2018年の「中国で最も美しい駅トップ10」の場合、1〜4位と10位は、どれも戦前に外国人が建てた駅です。カラフルで中国らしからぬ外観の駅は、中国人にとっては、複雑な時代に建てられたものです。中国人のコメントを読むと、「駅を見て、当時の悔しさを思い出す」と言うものもありますが、しかし、誰が見ても美しい駅には、支持者も多いのです。

第4位の碧色寨駅。馮小鋼監督の映画のロケ地になり、訪れる人が爆増している 第4位の碧色寨駅。馮小鋼監督の映画のロケ地になり、訪れる人が爆増している

中国に行ったら、美しい駅舎は要チェック!

蘇州駅と南京駅、漢口駅、亜布力南駅は、写真を見ただけですが、漢口駅以外は、新しい駅です。中でも2007年に建てられた亜布力南駅は、とんがった屋根の塔を持つ黄色いメルヘンチックな建物です。漢口駅は、中国最大の欧風鉄道駅と言われています。2000年に入ると、空港のような現代的なデザインの駅が増えていますが、個人的には古い駅のファンです。だからこのトップ10の結果にも異議あり。漢口駅がトップ10に入るなら、煉瓦造りの遼寧省瀋陽駅が含まれてもいい気がします。媒体によっては、トップ10の上位に入る北京駅も美しい駅です。長い歴史を持つ中国の駅は、どれも本当に美しい。ランキングに入っていなくても美しい駅は、もっとあるはず。中国に行ったら、駅舎は、要チェックですよ!

中国で最も美しい駅の1位になったこともある北京駅。1901年開業し、北平駅、京奉鉄道正陽門東駅と呼ばれたこともある 中国で最も美しい駅の1位になったこともある北京駅。1901年開業し、北平駅、京奉鉄道正陽門東駅と呼ばれたこともある