中国にいるのに、まるで台北の夜市!

「ここは中国じゃない! なんだか台北の夜市に来ているみたい!」。今、私がいるのは河南省開封の鼓楼のそばに立つ夜市です。羊肉を挟んで焼いたパン(クレープ)、臭豆腐、激辛おでんなど、所狭しと屋台が並んでいます。いったい屋台がどこまで続いているのか、ここから見えません。そんな屋台の前を何を食べようかと観光客が行ったり来たりしている姿はまるで台北の夜市そのもの。中国にここまで大きな夜市があるなんて! 中国は意外と夜市が少なく、あっても台北の士林や華西街夜市の規模には遠く及ばない小さなものばかりです。開封の夜市は、他の中国の夜市の追従を許さないぐらい大きく、まさに別格です。

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開封の夜市はいつから始まった?

開封の夜市の歴史は古く、1000年以上昔の北宋の頃からあったようです。北宋の都として栄えた開封は「東京(とうけい)」とも呼ばれ、当時は人口150万人の世界最大級の都市でした。不夜城とも呼ばれ、夜通し開いている店もあり、これが開封の夜市の始まりだとも言われています。現在、開封でもっとも規模が大きな夜市は、相国寺の北側にある鼓楼を取り囲むように立つ夜市です。午後6時前になると、鼓楼のそばにある路地から屋台を引いた人たちが続々と鼓楼を目指してやってきます。鼓楼大街にもバスや車に交じって、屋台を引いたバイクが向かってきています。もうすぐ夜市の始まりです。

中国の古都の飯にはずれなし!

古都は陝西省の西安しかり、河南省の洛陽しかり、長年蓄積された美食の歴史があるのか、どの町もおいしい食べ物が多いです。もちろん開封も例外ではありません。夜市の人気料理は「羊肉炕馍(ヤンロウカンモー)」です。層になった小麦粉生地に羊肉を挟み込んで、窯で焼いたものです。「炒涼粉(チャオリャンフェン)」は、小麦粉で作った寒天のようなものを醤油味で炒めたものです。名物の「灌湯包(ガンタンパオ)」と呼ばれるスープ入り一口包子もあります。上海の小龍包子と違い、具の味付けに砂糖を使ってないので、私はこっちが好みです。

開封へはどうやって行く?

開封の夜市は鼓楼夜市が一番有名ですが、観光客も多いので値段はやや高め。地元の人向けなら、中国版大岡越前とも言える包公を祀った包公府に近い西司夜市がおすすめです。開封への行き方ですが、北京から列車で約9時間、夜行列車に乗れば、翌朝着です。もしくは高鉄と呼ばれる高速鉄道なら鄭州まで約4時間です。鄭州で普通列車に乗り換えて開封まで約40分です。どちらにせよ、行くのにけっこう時間がかかりますが、開封は名所旧跡も多い町です。その上、中国最大級の夜市があるB級グルメの町でもあるので、相当楽しめる町ですよ!