河南省の古都開封の人気がないと言うニュース

2017年11月頃から中国のニュースサイト「今日頭条(今日のトップニュース)」で「どうして開封にやってくる観光客は少ないの?」や「開封の旅行者が昨年比40%減」と言う記事が目につくようになりました。河南省東部にある開封は、北宋(960~1127)の都だったところです。開封は、灌湯包子、麻辣羊蹄などの名物料理が多く、夜市が有名な町です。個人的には、開封は好きなのですが、中国人には、人気がないみたいです。中国の古都と言えば、陝西省西安と河南省洛陽です。どちらも兵馬俑博物院や龍門石窟という世界遺産があります。古都なのに世界遺産がないのは、開封だけです。世界遺産がない開封に中国人観光客は、多いとは思えませんでした。

開封名物のスープ入りの灌湯包子。もしかしたら開封の観光地よりも有名かもしれない 開封名物のスープ入りの灌湯包子。もしかしたら開封の観光地よりも有名かもしれない

開封がいまひとつ人気がない理由とは?

開封に行きたくない理由として、開封府、龍亭公園などの宋代の史跡が本物じゃないことが上がっていました。ところで中国屈指の名画と言われる「清明上河図」を知っていますか? 北宋時代の開封の繁栄を描いたもので、中国の故宮博物院でもめったに公開されることがない国宝級の名画です。あまりにも有名なので一目見れば、見たことがあると感じる人も多いはず。開封には、清明上河園と言う清明上河図の世界をそのまま再現したテーマパークがあります。開封府も含め、現在の開封にあるのは史跡ではなくて、テーマパークです。清明上河園では「大宋東京夢華」と言う公演もみられますが、入場料も公演料もお高い。このあたりが開封がいまいち人気がない理由になっています。

鉄塔。高さ約56メートル。最上部は、小柄な女性でも狭く感じるほどの狭さ。閉所恐怖症の人が登るのは厳しいかもしれない 鉄塔。高さ約56メートル。最上部は、小柄な女性でも狭く感じるほどの狭さ。閉所恐怖症の人が登るのは厳しいかもしれない

開封に行くなら、ここに行ってみよう!

私も開封府や清明上河園のようなテーマパークには、正直なところあまり興味がないです。でも、宋代を舞台にした歴史小説の「水滸伝」の舞台でもあり、塔好きなので、開封はかなり楽しめる町でした。北宋時代に建てられた13層の鉄塔や7層の繁塔は、正真正銘の本物です。しかも中に入って、登ることができます。鉄塔は、遠くから見ると褐色に見えますが、近くで見ると緑がかった褐色のタイルが貼られています。当時の焼き物作りの技術力の高さがわかりますよ。繁塔は、細長い鉄塔と違って、太目の塔です。塔に貼られた煉瓦の1枚1枚に仏様が彫られています。私の場合、タイプの異なる二つの塔に登ることができ、大満足でした。

高さ約37メートルの繁塔。どのれんがも穏やかな表情の仏様が彫られているので、町はずれにあるが、ぜひ、行ってほしい 高さ約37メートルの繁塔。どのれんがも穏やかな表情の仏様が彫られているので、町はずれにあるが、ぜひ、行ってほしい

もしかしたら開封の観光地よりも有名な開封の夜市

私は、開封で塔を楽しんできましたが、中国では開封と言えば、夜市です。台北の夜市を彷彿とさせるような夜市は、中国ではかなり珍しい。中でも開封中心部の鼓楼のそばに出る鼓楼夜市は、最大規模のものです。開封版ショウロンポーの灌湯包子や羊の蹄の辛い煮込み「麻辣羊蹄」など、開封名物ならなんでもそろっています。2014年に再建されたものですが、ライトアップされた鼓楼も夜市を盛り上げてくれています。洛陽に比べ、観光客が少ない開封は、知名度のわりには穴場感がある観光地です。ひなびた開封駅の雰囲気も私は、かなり好きです。洛陽や鄭州からも近いので、河南省に行くなら、開封もプラスしてみませんか!

鼓楼夜市。夕方になると屋台をひいた人々が鼓楼に集結していく様子が迫力満点 鼓楼夜市。夕方になると屋台をひいた人々が鼓楼に集結していく様子が迫力満点