中国の鉄道で、しょっちゅうお願いされること

中国で鉄道に乗ると「あなた、1人? それなら私と席を変わってくれない?」って、しょっちゅう言われます。「硬座(インツオ)」と呼ばれる二等席の場合、乗っている時間は、比較的短め。私が硬座に乗る時は、宿に大きな荷物を置いた後、日帰り旅行で利用していることが多いです。だから、わりと気軽にチェンジに応じます。問題は「硬臥(インウオ)」と呼ばれる二等寝台の時です。寝台車両の乗客は、列車内で過ごす時間が長いので、家族や友達と一緒にいたい。こんな時、離れた席になってしまった中国人は、本当に熱心に席を換わってくれる人を探します。

硬座車両の中。席を換わっても大きな影響はないので、換わってもオッケー 硬座車両の中。席を換わっても大きな影響はないので、換わってもオッケー

寝台車両の「換票」が非常に重要な理由

中国で寝台車両に乗車すると、まず「換票(ホアンピャオ)」と言って、乗務員と切符を座席の預かり証に交換します。これによって乗務員が、どの乗客がどの駅で降りるかを管理します。だから非常に重要。自分以外に降りる人がいないような駅に夜中につくことになっても、乗務員は到着前におこしに来てくれます。この時に預かり証を返し、切符をもらいます。この作業があるので、寝台車両に乗った後で席をチェンジするのは、おすすめしません。また、同じ車両内ではなくて、別の車両の席との交換を求められる場合もありますが、これはトラブルのもとなので、応じないほうがいいです。

寝台車両で上段と下段ベッドの交換はあり?

寝台車両では、上段ベッドと下段ベッドの交換の場合もあります。これは、中国のニュースサイトの「今日頭条(今日のトップニュース)」でも、しょっちゅう記事になっています。それぐらい問題が多いようです。硬臥のベッドは、上中下の三段。距離によって差額は異なりますが、便利な下段が一番高く、上に行くほど安くなります。料金が違うのに「上段ベッドと下段ベッドを換わって」と言う人がけっこういるのです。特に子供連れの女性やお年寄です。上段ベッドは、やはり昇り降りが危険です。もし、あなたが下段ベッドの時、赤ちゃんを連れたお母さんやお年寄に「上段と換わって」と言われたら、どうします?

快適に過ごせる硬臥車両。窓側の席の上部にある荷物置き場。もし、ベッドを換わるなら、荷物も移動できるか、移動できないなら、見える範囲内でしかベッドを交換しないほうがいい 快適に過ごせる硬臥車両。窓側の席の上部にある荷物置き場。もし、ベッドを換わるなら、荷物も移動できるか、移動できないなら、見える範囲内でしかベッドを交換しないほうがいい

子供連れの女性やお年寄に上下ベッドを換わってと言われたら

「子供連れの母親やお年寄に上下を換わって言われた時の対応を教えて」と言う「今日頭条」の記事の中に答えがありました。実際、私も河南省開封から山東省青島への夜行列車の中で目撃しました。上段ベッドの切符を持った、小さな子供連れの母親が下段ベッドの男性に「子供がいるから危ないでしょ」と当然のように上段との交換を要求。男性は「切符を買う時に下段を買えばいいことだろ」と拒否。女性が、比較的すいている車両で「下段は(売り切れで?)買えなかったの」と言っても、説得力なし。記事でも「相手の態度と差額を出すと言うか言わないかによる」と考える中国人が多いことがわかりました。こんな時、外国人はなかなか断りにくいものですが、嫌なら断ってもオッケーみたいですよ。

下段ベッドは、昼間は、周囲の乗客のソファがわりに使われる。個人的には、硬臥の場合、中段がおすすめ 下段ベッドは、昼間は、周囲の乗客のソファがわりに使われる。個人的には、硬臥の場合、中段がおすすめ