行くのは遠いけれど、四川省にあるおすすめの草原

ここにたどりつくまで、かなり遠かったですが、真っ青な空の下、どこまでも広がる草原を見られて大満足です。目が痛いほどの青空を見ていると、長いバスの旅の疲れも吹き飛びました。ここは四川省の最北部、若爾蓋(ルオアルガイ)です。チベット風に言うとゾルゲです。甘粛省と四川省を結ぶ幹線道路沿いにある小さな町で、周辺を草原に囲まれています。バスターミナルとは言えないような小さなバス乗り場や旅館が集まる村の中心部を外れると、草原は、もう目の前です。

ゾルゲは草原の町。湿地帯にある草原までは徒歩圏! ゾルゲは草原の町。湿地帯にある草原までは徒歩圏!

甘粛省と四川省をつなぐ欧米人旅行者に人気のルート

ゾルゲは四川省の北部、甘粛省に近い場所にあります。世界遺産の九寨溝と合わせて訪れる旅行者が多い松藩とゾルゲは、バスで3時間ほどです。松藩から郎木寺(ラムス)に行くバスが必ず、ゾルゲを通過します。この松藩〜ゾルゲ〜郎木寺は、90年代からチベット好きの欧米人に人気のルートです。郎木寺には、セーティ・ゴンパとキルティ・ゴンパというラマ教のゲルク派の大寺院があります。このふたつのラマ教寺院を見に行く旅行者が多いので、ゾルゲは素通りされてしまっています。

ゾルゲの草原が、他の草原と違うところ

ゾルゲの見どころは、草原とタッツア・ゴンパ(達扎寺)と呼ばれるラマ教寺院です。18世紀に建てられたと言われるタッツア・ゴンパはゾルゲの町の東北部にあります。草原の中にポツンと立っている感じがいかにもチベット的です。ゾルゲ付近の草原は、黄河の支流がクネクネと婉曲な線を描いている湿地帯にあります。湿地帯に映る太陽がきらきらと輝いて、本当に美しいのです。2005年には「中国国家地理」という旅行雑誌で、中国で最も美しい湿地帯にも選ばれたぐらいです。

ゾルゲへの行き方とおすすめのシーズン

ゾルゲへの行き方ですが、四川省の成都からなら、茶店子と西門バスターミナルから1日1本出ており、約8時間で到着です。甘粛省蘭州から行く人は、夏河のラプラン寺もあわせて見に行くのがおすすめです。夏河からミニバスが多数でている合作に行けば、ここからゾルゲ行きのバスが出ています。自分で車を運転していく中国人や草原ツアーも出るようになり、ゾルゲは、秘境と呼べるほどではなくなりました。それでも、まだまだ草原を楽しめる穴場です。ただ、ゾルゲは標高3400メートルもあり、9月ともなるとかなり冷え込むので、行くなら7、8月がおすすめです。