四川省の豆腐ぶっかけ飯にはまりました!

生地は粗いけれど、軟らかい豆腐と辣油、唐辛子たっぷりの激辛のタレで食べる、豆腐ぶっかけ飯を中国で食べてきました。ただ温めただけの豆腐なので、豆腐そのものには味がありません。それなのに「美味いっ!豆腐に辣油のタレって、なんてあうんだろう。豆腐と辣油だけで何杯でもごはんを食べられそう!」と、はまってしまいました。この豆腐ぶっかけ飯は「豆花飯(トウホアファン)」と言って四川省富順県の名物です。中国西南部の四川省はあの麻婆豆腐の発祥の地です。富順県は四川省の南部にある自貢市に属する小さな県です。

思わず「美味い!」と言っちゃう豆腐飯を食べに四川省富順へ 思わず「美味い!」と言っちゃう豆腐飯を食べに四川省富順へ

ちょっと怪しい豆腐発明者の伝説

中国では豆腐を発明したのは約2000年前、淮南王だった劉安だと言われています。淮南は現在の安徽省の淮南のあたりです。実際のところ、当時はまだ大豆がなかったので、この説はかなり疑わしいのですが…。明代の有識者の必読書でもあった「本草綱目」にはっきりと劉安が豆腐を作ったとの記載があるので、今も中国では信じられています。劉安は数千人の食客を抱えていそうです。この中の数人が、豆腐を広めようと富順県にやってきたのが、富順の豆腐の始まりと言われています。

安徽省で生まれた豆腐がなぜ、四川省へ?

なぜ、劉安の食客が富順にやってきたのかは富順の土地に関係しています。自貢と富順には昔から良質の塩がとれる塩田があり、製塩業が盛んでした。豆腐作りに必要なにがりは塩田から塩を作るときにできる副産物です。劉安の食客たちは豆腐作りに適した土地を選んでいたのです。今では四川省の富順と言えば、豆腐と豆花飯が浮かぶほど有名になりました。富順や自貢のバスターミナルに着くと、大きな富順豆花飯の看板が目に飛びこんでくるほどです。

本場の豆花飯の味を日本でも味わう方法

富順の中心部には、塩水をくみ上げた井戸が残っています。この井戸の真ん前にある「李二豆花(西大街一段3号)」が富順で一番と名高い豆花飯の専門店です。入るやいなや、入り口でスタンバイしている豆花飯のタレ、「豆花醮料(トウホアジャオリャオ)」の赤に目を奪われます。豆花飯の店はどこもこの豆花醮料を競いあっています。そのため有名豆花飯のお店は豆花醮料販売店を持っています。パラパラごはんとふんわり温かい豆腐、そして辣油みたいな豆花醮料、素朴な組み合わせだから、飽きません。この豆花飯を日本に持って帰りたいですが、豆花を持ち帰るのはムリ。豆花醮料をまとめ買いしましょう。これさえあれば、富順の味を日本でも味わえますよ!