陽朔の二大人気サイクリングコース

中国西南部の広西壮族自治区の陽朔は、桂林よりも美しいと言われる山水画の世界が広がっている小さな町です。90年代は、外国人バックパッカーが長期滞在する町として知られていました。陽朔の楽しみ方と言えば、サイクリングですが、これは2018年の現在も変わっていません。90年代と違うのは、今はおもいっきりサイクリングコースが整備されている点です。標識はもちろん、道路にもしっかり自転車用の部分が表示されています。今、陽朔で人気のサイクリングコースは、何と言っても「十里画廊(シーリーホアラン)」です。陽朔から国道321号線沿いの月亮山までの8キロを指します。そしてもう一つ人気があるのが「遇龍河(ユーロンフー)」です。

「十里画廊」や「遇龍河」などは、標識が出ているので道がわかりやすい 「十里画廊」や「遇龍河」などは、標識が出ているので道がわかりやすい

「小漓江」と呼ばれる遇龍河

遇龍河は全長43.5キロもある漓江の支流です。陽朔県内を流れる遇龍河沿いには、金宝、葡萄、白沙、陽朔、高田など5つの村があります。美しい景色が続くので「小漓江」とも呼ばれています。遇龍河の中でも工農橋から遇龍橋までの約15キロは、特に見どころが集まっているところ。いかだに乗ってこの15キロを下るのが、最近は陽朔観光の目玉になっています。しかしこの15キロ沿いはサイクリングコースとしても整備されており、いかだに乗らなくても自転車で充分に山水画の世界を堪能できるんですよね。

工農橋から見た遇龍河。工農橋のまわりは土産物売りの地元のおばちゃんたちでいっぱい 工農橋から見た遇龍河。工農橋のまわりは土産物売りの地元のおばちゃんたちでいっぱい

遇龍河サイクリングコースを走ってみよう!

遇龍河サイクリングコースの起点は工農橋です。周辺にレンタサイクル屋さんがあるので、陽朔から工農橋までバスで来てここで自転車を借りてもオッケー! 陽朔中心部の宿で自転車を借りて、「十里画廊」のちょうど中間あたりに位置する工農橋まで乗って来るのもあり! 遇龍河は、検索サイトの百度によると、河幅38〜61メートル。正直言ってもう少し河幅が狭いところもあるように思えるのですが、大きな河ではありません。流れも緩やかでいかだで下るのにぴったり。周囲にはカルスト地形特有の小山が次々現れる、桃源郷のような世界が広がっています。

「旧県村」の「黎氏宗祠」。科挙の進士に合格した際の扁額が飾られている 「旧県村」の「黎氏宗祠」。科挙の進士に合格した際の扁額が飾られている

遇龍河サイクリングコースのおすすめポイント

遇龍河サイクリングコースの一番の見どころは「旧県村」です。遇龍河沿いの道路から2キロほど内陸部に入ると、邸宅が見えてきます。石が敷き詰められた道に導かれるように邸宅の前に立つと、壁には今も生々しく文化大革命の跡が残っています。旧県村は名前からしてかつての県城(県の中心部)ですが、唐の武徳4(621)年、帰義県の政府があったところです。現存している箱のような建物は黎家宗祠で、民国時代に建てられました。旧県村を出ると終点の遇龍橋まではもう一息。遇龍橋は、明代の永楽10(1412)年に建設された美しいアーチ型の石橋です。終点にふさわしい完璧な形をした石橋に感動! 陽朔はどこを走ってもすばらしい景色ですが、この遇龍河サイクリングコースは、別格! 陽朔でサイクリングするなら、遇龍河サイクリングコースがおすすめです。

遇龍橋は、長さ36m、幅4.2m、高さ9m。700年以上も村と共存してきた 遇龍橋は、長さ36m、幅4.2m、高さ9m。700年以上も村と共存してきた