雲南省には30近い少数民族が住んでいる

カラフルな民族衣装、異なる民族の顔立ちや性格、そして特長ある家…。少数民族を訪ねる旅は、いつも新しい発見があってワクワクします。55もの少数民族が住む中国の中でも、雲南省はそのうち30近い少数民族がいると言われます。とくにタイ族、ジンポー族、ワ族など15の民族は雲南省にしか住んでいません。雲南省は、中国で一番少数民族を訪ねる旅を楽しめるところなのです。20年前は省都の昆明から景洪まではバスで1泊2日かかりましたが、今では高速道路が全線開通し、たった8時間でいけるようになりました。

民族衣装ウオッチングが楽しい雲南省金平、元陽ぶらぶら歩き 民族衣装ウオッチングが楽しい雲南省金平、元陽ぶらぶら歩き

民族衣装を着ない少数民族の若者もいる

交通の発展とともに安い衣料品や靴が大量に少数民族がすむ村にも入り、少数民族の若者の中には「民族衣装はダサい」、「民族衣装はぶ厚くて装飾が多いので暑い(だから洗濯しても乾きにくい)」などといった理由で着たがらない人も出てきました。でも、旅行者としてはバシッと民族衣装を決めた少数民族に会って、観光用ではない民族衣装を着た人たちの中を歩きまわってみたいですよね?そんな旅行者に一押しの町があるのです。ひとつは世界文化遺産に登録された元陽と、ベトナム国境に近い金平です。

元陽と金平の民族衣装は見応えたっぷり

元陽はピンク、紫、黄緑などのカラフルなチュニックのイ族と、青と黒のシックなパンツスーツのハニ族の小さな町です。周辺には天まで届くと言われるハニ族の棚田があります。金平は少数民族の中でも一番凝った衣装を着る苗族と、黒が基調の民族衣装のヤオ族が住む山の中の町です。金平のヤオ族の女性は、髪の毛をそった頭に赤いとんがり帽子をかぶっている紅頭ヤオ族です。苗族はろうけつ染めの細かいプリーツスカートに色とりどりの脚絆をはいているので、派手でとにかく見応えたっぷりです。

民族衣装を見たいなら市が立つ日へ

そんなイチオシの町で、普段よりももっとたくさんの民族衣装に出会える日は、市が立つ日です。その日は農暦の日の干支によって決まっていて、元陽は子と申の日のようです。市が立つ日は早朝から周辺の村から少数民族が集まってくるので、ふだんは静かな町も華やかな民族衣装を着た人々であふれかえります。運よく市がたつ日に滞在できなくても、近くの村のどこかで市がたっているので、ミニバスで出かけてみるのもおすすめです。