日本人中高年パッカーがはまる、雲南省のとある場所とは?

この2年ほど、雲南省の省都、昆明の南バスターミナルに行くたびに日本人中年パッカーに会います。時には老人パッカーに出会うときもあります。夫の定年退職後、ふたりで中国を旅行している人たちです。どうしてこんな中国の西の端っこのバスターミナルに日本人がいつもいるんでしょう?そんな日本人パッカーの行き先は100%元陽です。元陽は2013年世界遺産にもなった棚田で有名なところです。その元陽行きのバスが、南バスターミナルから出ているのです。天まで届くと呼ばれる元陽の棚田は少数民族のハニ族の田んぼです。米を食べる民族の私たちにとって、棚田はどうしようもなく見たくなる風景なのかもしれません。

中高年パッカーに人気!世界遺産の雲南省の元陽棚田めぐり! 中高年パッカーに人気!世界遺産の雲南省の元陽棚田めぐり!

日本人の原風景にも通じる景色がここにある?

元陽はベトナム国境に接する、「紅河ハニ族イ族自治州」にあります。昆明の南バスターミナルより約6時間で元陽の南沙鎮に到着です。ハニ族の棚田は、ここからさらに約1時間の新街鎮にあります。山道のカーブをぐるぐると登っていくと、そのてっぺんの決して広くない土地に街が広がっています。そこが新街鎮です。「よくこんな不便な場所に街を作ったなあ」と驚く瞬間です。しかも、そこに住むハニ族とイ族のカラフルな民族衣装は見ごたえたっぷり!新街鎮についた時点で、「昆明から長い時間、バスにゆられてきた甲斐があった!」と思うことまちがいなしです。

元陽棚田めぐりのおすすめスポット!

棚田は、この新街鎮からバスかタクシーで行きます。緩やかな傾斜の棚田が見られる多依樹は朝もやがきれいなスポットです。バ達は棚田の標高差が一番大きく、海抜900〜2000メートルまで約3700段の棚田が広がっています。狭い土地でより多くの米を得ようとする、ハニ族の努力と根性の結晶に圧倒されます。また、バ達は冬は白いもやが立ち上る神秘的な写真が撮れる場所として知られています。夕焼けの棚田がきれいで有名なのは老虎嘴。元陽の棚田を紹介する写真の多くはここで撮られています。変化に飛んだ棚田のラインは芸術的で、世界遺産に指定されたのも納得です。

棚田に行くベストシーズンはいつ?

さて元陽のベストシーズンは、棚田に水を入れる11月以降です。一番水が多いのは旧正月あたりで、太陽が水にきらきらと反射し、本当に美しいです。そしてその棚田の写真を撮るために、中国全土から写真愛好家がどどっと押し寄せる季節でもあります。田植えは5月頃です。標高が低い南沙鎮は二期作ですが、標高が高い新街鎮は一期作です。収穫は9月の終わり。田植えと収穫の時期だけ、都会に出稼ぎに行っている若者が帰ってきます。季節によってまったく異なる顔を見せてくれる元陽の棚田、いつ行くか迷ってしまいます!