雲南省の元陽はいったい何が有名?

ほぼ20年ぶりに雲南省の元陽にやってきました。さすがにドキドキです。「今も地元の人は、民族衣装を着ているのかな? 着ている人がだいぶ減っているだろうな」。元陽に行く前は、こんなことを考えていました。中国の西南部に位置する雲南省は山が多く、中国に住む55の少数民族のうち24もの少数民族が住んでいます。元陽は雲南省南部の「紅河ハニ族イ族自治州」にあります。ハニ族が作った天まで届くと言われる棚田で知られ、この棚田は2013年世界文化遺産に認定されました。

新街鎮には、5日に1度大きな市がたちます。その日は、民族衣装の見本市みたい 新街鎮には、5日に1度大きな市がたちます。その日は、民族衣装の見本市みたい

いまどきの少数民族の若者が、民族衣装を敬遠する理由

24もの少数民族が住んでいる雲南省は、少数民族の存在そのものがめずらしい日本人には、魅力的なところです。赤やオレンジの刺繍のギャザースカートをはいた文山の苗族、赤いとんがり帽子をかぶり、黒いパンツルックを着たヤオ族など、民族衣装を見られるだけで楽しい。ただ、中国の発展とともに民族衣装を着たがらない少数民族の若い子が増えてきています。民族衣装は、飾りがたくさんついているので重い、刺繍や重ね縫いの部分が多いので暑い、装飾が多くて分厚いので、洗濯するとなかなか乾かないなど、理由は様々です。何よりTシャツは、楽ちんそのものです。

元陽は二つあります。旅行者が行くのはどっち?

少数民族の若い子が着なくなった理由もわかるのですが、旅行者としては、やはり着ていてほしい。元陽は、雲南省の省都昆明から南にバスで約8時間のところにあります。元陽の政府関係の施設があるのは、山の下の南沙鎮です。旅行者が目指す元陽は、山の上の新街鎮です。新街鎮は、山の上にできた小さな町です。坂道や石段が多く、平地がほとんどありません。南沙鎮でバスを乗り換え、新街鎮が近づいてくると、ピンク、黄緑、紫の民族衣装を着たイ族の姿が目につきました。今もみんな民族衣装を着ているじゃないか! 民族衣装を着た人は減っているという私の予想ははずれました。

元陽新街鎮に住む二つの民族

新街鎮には、主に二つの民族が住んでいます。中心部で商売をしているのが、華やかな色合いのチュニック姿のイ族です。山のほうで農業に従事しているのは、紺、緑、青のパンツルックを着たハニ族です。どちらの民族も女性は、小さな子供からおばあちゃんまでみんな民族衣装を着ています。元陽のハニ族は、ピンクや黄色の華やかな色合いとチロリアンテープなどの飾りがかわいい民族衣装です。イ族はシックな色合いが素敵です。90年代前半に初めて新街鎮にやってきた時と変わらず、今もみんな民族衣装を着ています。元陽新街鎮に、かわいい民族衣装を見にいってみませんか!