韓城の党家村で出会った激怒りの出来事

「一番眺めがいいところに、どうしてあんなヘンテコな台があるの? 風景が台無し!」と激怒りでした。2017年10月に訪れた陝西省韓城にある党家村でのことです。韓城は、陝西省東部にあり、「史記」を書いた司馬遷の故郷としても知られています。韓城中心部から約8キロのところに党家村は、「東洋の古民居博物館」とも言われている歴史ある村です。建物の保存状態が抜群にいいので、村の内部の参観は大満足でした。全景写真を撮ろうと、丘の上に立つと、目の前に目障りな台がバーン! しかも村の一番いい場所にあります。どの角度からとっても、台が邪魔! 村人に台のことを尋ねると、つい最近、党家村で映画祭があり、その時、使ったものが残っていることが判明しました。

党家村の全景写真を撮る時に、邪魔だった台 党家村の全景写真を撮る時に、邪魔だった台

今、中国の古鎮や古城で起きている新たな動き

2017年11月13日の「中国旅游網(中国旅行サイト)」を見ると、「新しいフェスティバルは、古鎮旅行を救うか?」と言う記事が載っていました。今、中国では古鎮や古城で映画祭や音楽祭を開くことが流行りつつあるようなのです。党家村の映画祭は、まさに今時の出来事でした。昨年の10月28日から11月4日は、北京の西に位置する山西省平遥でも「第一回平遥(ピンヤオ)国際電影節」が催されました。平遥と言えば、世界遺産にも認定されている「平遥古城」です。ちなみにその間は、客桟と呼ばれる民宿は、どこもほぼ満室だったそうです。

平遥では、伝統家屋の四合院造りのお屋敷が民宿になっているところが多い 平遥では、伝統家屋の四合院造りのお屋敷が民宿になっているところが多い

古城や古鎮で映画祭や音楽祭が行われる時期

中国旅行サイトの記事によると、古鎮や古城で映画祭や音楽祭が開かれるのは、10月の国慶節の連休が終わった後に集中するそうです。この時期は、国内旅行のシーズンオフにあたります。そのため古鎮や古城では、観光客を呼び込むための新しいイベントをしようと言うことで、映画祭や音楽祭が開かれます。地元側からすれば、観光客が少ない時期に集客が期待できます。でも、私は、どちらかと言えば反対! 例えば平遥は、世界遺産なので、十分観光地化されています。党家村がある韓城にも旧市街がありますが、こちらはあまり観光地化されていません。古城や古鎮の夜には、二通りあると思います。

観光地化している世界遺産平遥の夜。観光地化しているけれど、しすぎていない。そこが平遥の良いところ 観光地化している世界遺産平遥の夜。観光地化しているけれど、しすぎていない。そこが平遥の良いところ

古鎮や古城では、どんな夜を過ごしたい?

平遥の夜は、古城内の商店街やホテル、レストランの灯りだけで充分にぎやかです。こじゃれたバーやカフェもあり、夜のお散歩が楽しい。逆に韓城の旧市街は、日が暮れると、閉まってしまう商店が多く、街灯と開いているお店の灯りだけになります。そんなひっそりした古鎮の夜もいいものです。平遥も韓城も無駄にライトアップされていません。私は、古鎮や古城では、自然な夜を過ごしたい派。映画祭や音楽祭が催されると、無駄にライトアップされそう。しかし、古城や古鎮の新しい面が見られて、意外と良かったなんて可能性もあります。オフシーズンに古鎮や古城でイベントを開くことについては、中国でも賛否両論です。あなたは、賛成派、それとも反対派?

韓城の老城(旧市街)では、ひなびた古鎮の夜を体験できるのがいい 韓城の老城(旧市街)では、ひなびた古鎮の夜を体験できるのがいい