明清代の建築物が残る平遥の歴史

ライトアップされた楼閣と赤いちょうちんがぶら下がった平遥の街を歩いていると、遠い昔の中国に迷い込んだような錯覚がします。北京の西側にある山西省の平遥は、明清代の城壁がほぼ完全な形で残っている唯一の町です。97年に世界文化遺産として登録されました。城壁の中には、明清代の建築物が4000軒以上残っていると言われています。平遥は明から清代末期まで山西商人の拠点として栄えていました。特に清代末期は、「票号」と呼ばれる為替業務を扱う大商人の町でした。そのため城壁内には、票号が建てたぜいたくな建築物が数多く残っています。

中国の世界遺産(5) 城壁に守られた平遥古城の楽しみ方 中国の世界遺産(5) 城壁に守られた平遥古城の楽しみ方

入場券はバラ売りと共通券、どちらがお得?

平遥は城壁内を散策だけなら無料です。中にある明清代の官庁だった「古衛署(県衛)」、「中国票号博物館」、「市楼」などの文化的価値の高い建築物の中に入るときは入場料が必要です。有効期限は3日間あるので、19か所の見学ができる共通券を買うのがおすすめです。平遥には、そりあがった瓦屋根が重そうな豪壮な建築物が多く、梁や屋根の裏側の細工が見事です。街並み全体を見たくなったら、3層の市楼に登ってみましょう。市楼は平遥のメインストリートの明清街に立っています。灰色の瓦屋根がはるか向こうまで続く平遥の街並みを見ることができます。

明清代の城壁の上に登ってみよう!

風情ある街並が平遥の魅力ですが、平遥のシンボルは明清代の城壁です。周囲約6キロの城壁は高さ10メートル、上部の幅3〜6メートル、基底部の幅9〜12メートルです。以前は城壁の上を自転車で1周できましたが、残念ながら今は城壁保護のため、できなくなってしまいました。開放されているところからしか確認できませんが、平遥古城は亀城と言われています。南門を亀の頭と考え、門外の二つの井戸を目、東西二つずつある門を亀の脚、北門を尾と考え、亀の形になるそうです。

少なくとも1泊はしたい、平遥での楽しみ方

平遥は省都の太原より日帰りもできますが、最低1泊はしたいところです。おすすめは「衛門官舎」です。ユースホステルですが、当時の官庁だった古衛署の中にあります。歴史的価値がある伝統家屋がそのまま宿泊施設になっているのです。平遥古城の中にはほかにも伝統家屋を利用したお宿がたくさんあり、よりどりみどりです。こんなレトロな部屋に泊まって、昼間は明清代の街並みを自転車で散策します。夜は赤いちょうちんやライトでライトアップされた街並みをそぞろ歩きするのが、世界遺産の平遥の楽しみ方でしょう。