3回行っても全く飽きない平遥古城

8年ぶりぐらいに山西省の世界遺産「平遥古城」に行ってきました。実は平遥に行くのは2回目じゃなくて3回目。「何回来てもいいところだなあ。ただ、歩いているだけで楽しいところなんて滅多にない!」と、平遥に惚れ直しました。中国の世界遺産も観光地も年々パワーアップしていますが、悪く言えば、急速に商業化しているのです。ひなびた古城や古鎮が土産屋だらけになり、修復したものの、テーマパーク化することも少なくありません。土産物屋、レストラン、ホテルが増えていながら、ほど良いひなびた感を維持している平遥は、かなり少ないケースなのです。

いつまでも変わらない素朴さが魅力! 世界遺産「平遥古城」 いつまでも変わらない素朴さが魅力! 世界遺産「平遥古城」

財政難から生まれた世界遺産

北京の西側にある山西省は、寒暖差が大きく乾燥したところです。平遥は山西省の省都太原から南に約90キロのところにあります。中国の都市はもともと盗賊や異民族の侵入を防ぐために、城壁に囲まれていました。しかし今ではその城壁のほとんどは残っていません。平遥古城は政府の財政難で再開発も大がかりな修復もされず、そのままになっていました。これが良かった! 平遥は明代の城壁がほぼ完全な形で残っていることから、1997年に世界文化遺産に登録されました。平遥古城は平遥駅から徒歩10分ほどで到着です。駅から二つ目の大きな交差点を東に曲がれば、もう鳳儀門が見えます。ここが平遥古城の西門です。

古城はいくつもあるけれど、平遥はここが違う!

この鳳儀門を通り抜けると、明清代にタイムスリップしたかのよう。「有wifi(wifi有ります)」の貼り紙とガラス窓がなければ、明清代の街並みそのものです。平遥が他の古城と違うのは、「票号」と呼ばれる個人的な金融機関で成功を収めた大商人の邸宅が多いことです。だから街並みが立派! 実際、城内には中庭を中心にした四合院作りの邸宅が4000軒近く残っています。中国で初めての票号と言われる「日昇昌」など、邸宅のいくつかは博物館として開放されています。民宿になっている邸宅も多く、伝統的なオンドル部屋に泊まることもできますよ。

平遥の本当の良さは町はずれにあり!

古城の中心部に近い明清街にある市楼に行ってみましょう! 反り返った瓦屋根の三層の楼閣があるあたりは、古城内の一番にぎやかなところです。肉のユバ巻きを売る屋台も邸宅を利用したレストランもこの付近に集まっています。平遥古城は市楼から外側に離れて行くほど、観光客に関係があるお店が減っていきます。「餅(ビン)」と言う素焼きのパンを売るお店に入ると、きつね色に焼けた餅がお客を待っています。窓辺に葱を干している民家も目につきます、東西南北どこを見ても写真を撮りたくなる風景が広がっています。平遥古城は観光地化が進んでも、地元の人が住む地区が今も素朴なままで残っている珍しいところです。北京から高速列車に乗れば、約4時間で平遥に到着です。次の中国旅行に平遥古城はいかがですか?