夕方から夜になったら北城門に登ってみよう!

「四川省の会理古鎮(前編)」からの続きです。さて、この古鎮にある北城門は上にあがることができるので、夕方か夜に登ってみるのがおすすめです。鼓楼とは一直線上にあり、夜になるとライトアップされた鼓楼とランタンに灯かりが灯った商店街が見られます。この風景が、まさに世界遺産の平遥にそっくり! 山西省の平遥は、乾燥して寒さの厳しいところですが、会理は「春城」と呼ばれるほど年間を通して、穏やかな気候だと言われています。実際のところ、冬の曇りの日などは、かなり寒いのですが、山西省の厳しい冬とは比べものにはなりません。北城門を抜けたら、北街沿いに進み、「科甲巷」と呼ばれる細い路地に入ってみましょう!

北城門前の広場では、夕方から地元っ子が集まり、ダンスを踊る姿も見られる 北城門前の広場では、夕方から地元っ子が集まり、ダンスを踊る姿も見られる

地元の名士宅が集まる科甲巷とは?

科甲巷は、胡家大院や呉家大院など、明末に建てられたお屋敷が集まっている通りです。わずか156メートルの短い通りですが、どの家も科挙の合格者を出したので、科甲巷と呼ばれるようになったそうです。どのお宅も一目で地元の名士の家だとわかりますが、会理が観光地化されていないので一般に開放はされていません。今もその一族の末裔の人たちが住んでいます。しかしたいてい一言声をかけたら、中庭を気軽に見学させてもらえるので、見せてもらいましょう。洗濯物や台所道具につい目がいってしまいますが、木彫りの窓枠や梁の凝った細工から庶民の家ではないってことがわかりますよ。

外壁より奥まった門にも格式を感じる 外壁より奥まった門にも格式を感じる

会理グルメを楽しめる鼓楼に行ってみよう!

科甲巷から北街に戻り、鼓楼に向かって進みます。「拱極楼」の額がかかった鼓楼は、清代の雍正12(1734)年に建てられたものです。最近、修復されたのか鼓楼の台座の壁が妙に新しいのが残念ですが、夜になると登れるので、ここもぜひ登ってみましょう。鼓楼を東街に進むと、名物の「羊肉米粉」と呼ばれる、羊肉入りの汁ビーフンなどの地元グルメを味わえる食堂が集まっています。西街もグルメストリートです。こちらには、「鶏火絲米粉」と呼ばれる蒸し鶏と生ハム入りの汁ビーフン屋さんが並んでいます。個人的なおすすめは、中国でもここでしか食べられないのでは?と思う生ハム入りの鶏火絲米粉です。

鶏火絲米粉は、10元(約170円)。あっさり味で日本人向き 鶏火絲米粉は、10元(約170円)。あっさり味で日本人向き

会理の特徴がくっきり! 北関と西城を歩いてみよう!

鼓楼から南街にかけても商店街になっています。ここで北城門に戻り、鼓楼と反対の北関を歩いてみます。どこまでも続く木造の商店街の眺めが圧巻です。北関にある「西城」と書かれた路地には、隊商宿が集まっていました。会理が四川と雲南を結ぶ交易ルート上にある重要な町であったことが思い起こされる通りです。西城の向かい側の路地は、和平巷です。幅2メートルにも満たない細い路地ですが、路上野菜市場になっています。会理古城は、観光地化されてない分、地味ですが、じっくり見て楽しめるところが多い古鎮です。「四川省の平遥」と言ってもいいぐらい魅力的な、この会理に行ってみませんか!

西関に残るかつての隊商宿。現在では、数軒しか残っていない 西関に残るかつての隊商宿。現在では、数軒しか残っていない