世界遺産の平遥には「クージャン」がいっぱい!

どこまでも続く中国の伝統建築の町並みが続く平遥古城は、11月も過ぎ、もうかなり寒いというのに観光客でいっぱいです。平遥は中国の首都、北京の西側の山西省にある世界遺産の町です。明代に基礎が作られた城壁に囲まれた平遥は、1997年に世界文化遺産に登録されました。明代の城壁がほぼ完全な形で残っているのは、実は中国広しと言えども、この平遥だけなのです。周囲約6キロの城壁の中には、清代の伝統建築の町並みがそのまま残っています。この風情があって、そこに住む人の生活も見られる町並みが旅行者を惹きつけています。この平遥古城の中にある「客栈」に泊まって、古城で朝を迎えてみませんか?

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平遥の「クージャン」が他の町とは違う訳

「客栈(クージャン)」とは民宿のことです。農村で見られる宿泊施設で、普通の民家のようなところも多いのですが、平遥のは普通の「客栈」とはかなり違いがあります。平遥は「票号(ピャオハオ)」と呼ばれる為替業務で財を成した商家のお屋敷が多い町です。そのため町並みが立派なのです。このお屋敷が客栈になっているのです。票号のお屋敷は中庭の一番奥と両側に左右対称の建物が配置されています。庶民の家と異なり、この中庭が長いので、何棟も左右対称の建物が建っています。どの棟にもアーチ型の窓があり、それが山西省らしさを出しています。

「クージャン」のお部屋はどんな感じ?

部屋の中に入ってみましょう。11月ともなると、最低気温が零下を下回る日もある寒い地方だけに、「炕(カン)」があります。「炕」って、オンドルのことです。今は使われていませんが、炕の上がベッドでもあり、生活のスペースにもなっています。小さなふみ机のようなテーブルがおかれている部屋もあり、山西省の生活を体験できるようになっています。雰囲気はレトロそのものですが、トイレ、シャワーもちゃんとついています。夜になると、中庭には赤いちょうちん(ぼんぼり)がともり、中国らしい雰囲気満点です。

かわいい部屋だと夜の散歩が楽しめない!

こんなお部屋に1泊100元(約1800円)ぐらいから泊まれます。平遥は表どおりも裏通りも客栈だらけなので、競争が激しく値段は安めなのです。からっと涼しい平遥の夏は、人気のお宿は予約が入りにくいですが、それでも軒数が多いので、お宿は選り取りみどりです。夜になると、古城内には赤いぼんぼりが灯り、にぎやかな昼間とは全く違う雰囲気です。晩ごはんの後、古城内をぶらぶら歩きをしながら、お宿を目指します。遠回りして、町並みを楽しみたいのに、レトロでかわいい部屋が待っているかと思うと、なんとなく早く帰りたくなってしまいますよ!