建水のカオドーフだけが有名になったのを怒っている町

中国の西南部にある雲南省の中でも紅河ハニ族イ族自治州は南部にあり、ベトナム国境に接しています。今、この紅河ハニ族イ族自治州の建水は、ちょっとした豆腐ブームです。「舌の上の中国」と言う中央電視台で放送された食のドキュメンタリー番組が大ヒットしました。この中で建水の「烤豆腐(カオドーフ)」が大きく取り上げられたのです。建水にやってくる旅行者が増え、誰もが烤豆腐を食べるようになりました。烤豆腐なんて、昔から紅河ハニ族イ族自治州一帯で食べられている珍しくもない料理なのに。今、建水の烤豆腐に「ひとこと言いたい」と怒っている町があります。それが建水のお隣の石屏です。

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建水の「西門豆腐」と石屏の「北門豆腐」

石屏は、建水から西に高速バスで約30分のところにある小さな町です。ここも烤豆腐が名物です。もともと建水の「西門豆腐」と石屏の「北門豆腐」が紅河ハニ族イ族自治州では双璧を成していました。それなのに、建水だけが「舌の上の中国」で取り上げられたので、怒りが収まらないといったところです。その石屏に行ってきました。新市街と旧市街がはっきり分かれた小さな町です。バスターミナルから城門がある旧市街に行く途中に、石屏で一番大きな農貿市場があります。そこの豆腐売場を見て、びっくりです。とにかく大きい! 豆腐売場が市場のかなり広い割合を占めています。さすが石屏!

石屏市場の豆腐売場がすごい!

石屏の豆腐売場で売られている北門豆腐は、いったいどんな形だと思いますか? 建水の西門豆腐は、2.5センチ角ほどの一口サイズです。石屏の北門豆腐はそれに対し、横8センチ、縦20センチほどの長方形です。厚みは約1センチ。体育マットを小さくしたような形と色で、木綿豆腐のようにざらりとした生地です。豆腐売場では、この北門豆腐を出来立て、発酵2から3日、発酵15日ぐらいと分けて売っています。お客のほうも自分の好みで食べ頃のを買います。建水と同じで、人気があるのは出来立てではなくて、発酵させたものです。

石屏の北門豆腐のお味と食べ方とは?

豆腐売場の隣の食堂街で、石屏の烤豆腐を食べてみました。長方形の大きな豆腐を焼いたものです。お味は日本の厚揚げを焼いたような感じで、唐辛子と油のタレをつけて食べると、超がつくほど美味しいです。発酵15日目の茶色の烤豆腐も食べてみました。炭火で焼くと生地が数倍に膨れ上がり、中はスカスカ。おかきのような食感です。これを先ほどのタレにつけても、全然合いません。屋台のおばさんに正直な感想を話すと「当たり前だよ。それはね、ビールと一緒に食べるものなんだよ」と言われました。な〜んだ、このスカスカの豆腐はビールのおつまみでした。発酵2、3日目の石屏の長方形の烤豆腐は、建水の烤豆腐に負けず劣らず美味しいです。さすが双璧! できれば両方お試しあれ!