紅河ハニ族自治州の名物「焼豆腐」を食べてみよう!

中国の西南部、雲南省の世界遺産のハニ族の棚田がある元陽や古都建水の名物と言えば、焼き豆腐! 「焼豆腐(シャオドーフ)」を知らないで訪れた人でも、あまりにも美味しそうなので、食べたことがある人も多いのでは? 省都の昆明でも食べられますが、味気ない紙カップ入りです。本場の紅河ハニ族自治州の建水や元陽では、炭火を取り囲むように屋台の席があります。火が通って、プクーッと膨れ上がった豆腐を自由につまんで食べます。この時に米線(ビーフン)を注文して、豆腐と米線を同時に食べるのが紅河スタイル。焼き豆腐の屋台では、炭火の前に座って、豆腐が焼けるのを待つのが楽しい。焦げ目がつくまで待っても良し、プクーッと膨れたら、焼きがあまいうちに食べても良し。

豆腐を焼く炭火を囲むように席がある焼き豆腐の屋台。米線や木瓜水なども注文できる 豆腐を焼く炭火を囲むように席がある焼き豆腐の屋台。米線や木瓜水なども注文できる

建水や元陽で見られる焼豆腐屋台の料金システム

元陽や建水で焼き豆腐の屋台に行った人なら気づいていると思いますが、豆腐を焼いているおばちゃんの前には、トウモロコシや豆が置かれています。これは、どのお客が何個食べたかを数えるためのもの。豆腐は、ひとつ0.5元(約9円)。お客が豆腐を一つつまむと、おばちゃんの手が動き、そのお客の食べた分だけトウモロコシの数が増えます。2018年6月下旬、建水からさらに西に進んだところにある紅河に行ってきました。ここで料金システムが謎の焼き豆腐屋台に遭遇! いったい紅河の焼き豆腐屋の料金はどうなっているの?

場所だけでなく、お店によっても焼き豆腐のタレは、少しずつ異なる。男性は、油を入れない乾燥唐辛子がメインのタレを好んで選ぶ 場所だけでなく、お店によっても焼き豆腐のタレは、少しずつ異なる。男性は、油を入れない乾燥唐辛子がメインのタレを好んで選ぶ

紅河県で出会ったタイ族のおばあさんの焼豆腐屋台

紅河県は、名前だけ聞けば、紅河ハニ族イ族自治州の政府があるところの気がしますが、違います。ハニ族やタイ族など少数民族の多く住んでいる小さな町です。紅河バスターミナル前の通りでタイ族のおばあさんの焼き豆腐屋を見つけました。ここで焼き豆腐を食べていると、「あれっ、とうもろこしがない?」。お客が食べた数を管理するためのとうもろこしや豆がありません。私の隣に座っていた男性が「このおばあさん、何歳かわかる? 70才んなんだよ」と教えてくれました。おばあさんは、何十年も屋台をやっているベテランの中のベテランのはず。とうもろこしなんかなくても、どの客が何個食べたかを把握しているすごいおばあさんなのかもしれません。

70才には見えないタイ族のおばあさん。焼き豆腐を焼くテーブルのすみにトウモロコシや豆は見えない 70才には見えないタイ族のおばあさん。焼き豆腐を焼くテーブルのすみにトウモロコシや豆は見えない

紅河県の焼き豆腐屋台のすばらしいルール!

タイ族のおばあさんの屋台は、子供の頃から通っている常連のお客ばかりだから、もしかして豆腐を食べた数は自己申告? おばあさんを囲む常連さんたちの和やかな雰囲気を「料金システムを教えて?」なんて質問で壊したくなくて、聞かないことにしました。私が請求された金額は、2元(約36円)。思っていた額とぴったりでした。翌日、別の屋台で地元のお客さんが偶然、料金システムを教えてくれました。紅河では、席に一回座ると、何個食べても4元(約72円)だそうです。これなら数える必要なし。だからとうもろこしもなし。タイ族のおばあさんは、私があまり食べなかったら、まけてくれていたことが判明。焼き豆腐屋台に座ったら、何個食べても4元って、すばらしい。それにしても惜しいことをしました。4元で食べ放題とわかっていたら、もっと食べたのに!

プクッとふくれて、水分が表に出たら、できあがり。右上の白い豆腐は、発酵をほとんどさせていないもの。焼き豆腐は、どれも臭豆腐なので、どれもやや臭い プクッとふくれて、水分が表に出たら、できあがり。右上の白い豆腐は、発酵をほとんどさせていないもの。焼き豆腐は、どれも臭豆腐なので、どれもやや臭い